ゴールデンウィーク前に考える「長期休暇と生産性向上」

● 厚生労働省東京労働局の「仕事休もっ化計画」(しごとやすもっかけいかく)

関東では3月末に桜も峠をすぎ、花見の季節も終わって、次のレジャー関連のビッグイベントはゴールデンウィークとなりますね。

厚生労働省 東京労働局では表記のキャンペーンを掲載しています。
https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/jirei_toukei/roudoujikan_kyujitsu_kyuka/chowa/1219_001.html

(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)

●従業員の皆さんへ

 今度のゴールデンウィークにつなげて「プラスワン休暇」を取得し、連続休暇にしてみませんか。

 仕事と同じように、上司や同僚などチームで協力して年次有給休暇を計画的に取得できるようにして、心身のリフレッシュを図りましょう。

 ゴールデンウィークが繁忙期に当たるなど連続休暇の取得が難しい場合は、その前後の期間に交代で連続休暇を取得できるような体制づくりを進めましょう。

●経営者・人事担当者の皆さんへ

 年次有給休暇のうち5日を除いた残りの日数については、労使協定により計画的に取得日を割り振ることができる「計画年休」という制度があります。

 「計画年休」では、全従業員に対して同一の日に割り振る方式(一斉付与)やグループ別に交替で割り振る方式(交代制付与)など、企業の実態に合わせて方法を選ぶことができます。

 土日・祝日につなげて「計画年休」を導入してみませんか。 』

と従業員、経営者双方に休暇取得促進、特に経営者向けには「計画年休制度」の活用を呼びかけています。

2018年は、暦通りの土日祝日に加えて、5月1日、2日に休暇を取れば、9日間の大型連休となります。

このゴールデンウィークに向けて、「働き方改革」の視点から行政も上記のように休暇取得促進を呼びかけているわけですね。

 

● 長期休暇を生産性向上の機会に

「AIの進化の解説に考える「人間の脳・知性」の再認識」
https://wp.me/p9D2bS-va
のなかで、

『知的資産経営においても、自社のベテランと新人のスキルの詳細比較、普段の業務システムの使い方の分析などを行うことで、自社の知的資産がより具体的に把握出来ると同時に、それらの知的資産の使い方の改善や、新しい使い方などのヒントが得られるものと思います。

普段、自社の作業などを細かく分析することは中々行わないものですが、
例えば産休を取る方が出てきて要員が足りなくなった、新しいシステムを入れることになったといった時をチャンスと捉えて、自社が行っている作業や取引先とのやり取りなどを分解・解析することが、知的資産の棚卸しにもつながるものと考える次第です。』

と、知的資産の観点から産休などの長期休暇をチャンスに自社の業務等をブレークダウンし、効率化や改善を考えることを提案させていただきましたが、

ゴールデンウィークなどの連休も、事前に発生することが分かっているという点で、生産性向上のために何らかの施策を打つには適した機会かと思います。

従業員が気兼ねなく休暇を取れるようにすることは社内の士気向上労働環境改善の面から大変重要であることは当然ながら、長期休暇取得というメリットが見えることから、生産性向上に向けた施策を打つ際にも、社内のコンセンサスや従業員の協力を得やすい機会となりますね。

 

● 長期休暇への対応を競合との差別化、顧客への提供価値につなげる

顧客対応などの自動化、外注化などをさらに進めると、ゴールデンウィークのような各社横並びの長期休暇中も、顧客や取引先のニーズに無理なく対応できることで、ビジネスチャンスを逃さないことが可能になるかも知れません。

RPAなどの自動化、モバイルワークなどの技術面、自社の長期休暇の前倒し、後倒しなどの制度面から生産性向上に向けて手を打つことで、更に従業員の満足度(ES)・士気の向上と、顧客満足度の(CS)の向上により、競合他社との差別化にもつながるかと思います。

AI・IoTの導入も含めて、生産性向上とES、CSを結びつける機会として、このゴールデンウィークへの対応を検討してはと考える次第です。

ちなみに、日本交通株式会社が2014年にベネッセなどと行った「後ろ倒しゴールデンウィーク”利用者の意識と行動調査」では、

http://www.nihon-kotsu.co.jp/about/release/140813.pdf

『○利用者の92%が「期待以上に充実した時間になった」と、非常に高い満足度を得られている。
利用者の90%が「次回も後ろ倒し利用を希望」している。』

と大変好評だったとのこと。学校に通う子供のいる方の場合は中々難しいかと思いますが、一考の価値はありそうです。

また、中小企業で導入することは難しいと思いますが、富士ゼロックスの、
AI・IoT技術を活用した新たなサービス「Smart Work Innovation(スマートワーク・イノベーション)」
『繰り返し作業をはじめとするさまざまな制約から働く人々を解放し、一部の人材に偏在していた専門性を誰もが活用できるように開放、さらには、セキュアな情報流通環境の提供と、より創造的な働き方への変革を促す有益な情報の収集・解析の提供を行い、企業競争力の強化を実現』

なども、自社の課題認識のヒントになるかと思う次第です。
http://news.fujixerox.co.jp/news/2018/001422/

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