中国の知的財産権強化の動きの影響は?

ChinaRecord(中国情報を扱っているサイト)で、

「13日、環球網は、知財権の無法地帯とみられてきた中国が近ごろ、知財権大国へと変化を遂げつつあるとする米メディアTechcrunchの11日付報道を伝えた。」
との記事を目にしました。
http://www.recordchina.co.jp/b175090-s0-c20.html


記事では、
「中国での特許出願件数が全世界の1/3を超えてなっていること、
2015年の知財権に関する民事訴訟が10万9386件と米国の7倍以上に上ったこと、
訴訟において公平に扱われることからますます多くの非中国企業が中国での特許訴訟を重要視していること」

の3点を紹介しています。

先日、中国で工場長をしている友人と会ったときに、
中国の人たちは、まだまだ自国の商品の品質を信用せず、多少高くても日本製品等を好んで買うと聞きましたが、少しづつ、状況は変わってきているように思います。

中国企業に特許を許諾するか検討する際に、特許法だけでなく、貿易関連の強行規定に特許保証を義務付けるものがあり、断念したという話を聞いたことがありますが、知的財産に関わる法整備やその運用が変わってきているということは、今後は今まで以上に技術移転が進む可能性も出てきたといえるのではないでしょうか。

法規制は要チェック

知的資産経営と特許、商標、意匠などの知的財産は密接な関係がありますが、知的財産は法規制の影響を大きく受けるので、国内外の法制度の状況にも目配りが必要だと、今回の記事を見て改めて感じた次第です。

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