中国の高速鉄道産業と自動車産業の相違にみる、自分自身の知的資産構築の重要性

● 高速鉄道技術で世界をリードする一方で、わが国の自動車産業がいつまでも冴えない理由=中国

2017年11月2日のエキサイトニュース 国際コラムに上記の記事が掲載されていました。

http://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20171102/Searchina_20171102005.html

中国メディアの今日頭条の記事を紹介したもので、
中国の高速鉄道は、高い技術を獲得して、海外でも受注できるだけの競争力を身に着けている一方、自動車産業では他国に追いつけていないと指摘し、

その理由について、

国の戦略として、鉄道では技術導入とその技術を消化・吸収ののちに自ら掌握することを国が主導して行った一方、

自動車産業では外資に市場を開放したため、中国のメーカー同士が外資に技術面で依存したまま、販売競争に走ったことが、中国メーカーが基幹技術の掌握に努力せず、国際競争力を向上することが出来なかったと分析しています。

● 技術(強み)の選択と構築努力

中国は技術導入を含む知的財産面では、色々と批判されている面もありますが、技術導入先に頼らずに済むところまで自国の技術力を上げたという点では、高速鉄道はその成功例といえるようですね。

鉄道や自動車に限らず、後発の企業や国家にとって、技術力を始めとする自身の強みをどこにおくべきかを考えてその強みの実現を進めることは、必須の課題だと思いますが、
中国の自動車産業の場合は、技術力やブランド等よりも販売台数(おそらくは市場シェア)を強みと考えた、いわば「持つべき強みの選択」の誤りと捉える事も出来るかと思います。

● 自社の強みをどこにおくか?

これは技術に限らず、例えばティファニーなら「高級」というブランド価値、吉野家なら「早くて安くて(そこそこ)美味い」という手軽さという価値など、自社のお客様に提供する価値から、自社の持つべき強みをどこにおくかを考え、それを実現する知的資産をどのように入手、構築するかを検討・実施することと同じではないでしょうか。

このように、知的資産経営における価値創造ストーリーに当たる、上記の提供価値⇒自社の強み⇒持つべき知的資産という逆算思考での戦略の良し悪しが、自社の強み構築の成否を大きく変える事例としても、今回紹介したコラムは参考になるかと考える次第です。

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