大和ハウス工業の「EP100」「RE100」加盟に考えるESG経営の自社への影響

● 大和ハウス工業、建設・住宅業界で“世界初”となる「EP100」「RE100」に加盟

2018/3/1に大和ハウス工業株式会社は表記のリリースを公表しました。

http://www.daiwahouse.com/about/release/house/20180301132143.html

(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)

『大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市、社長:芳井敬一)は、2018年3月1日、国際的なNPO法人「クライメイトグループ」が運営するエネルギー効率および再生可能エネルギーに関する国際イニシアティブ「EP100」と「RE100」に加盟しました。双方への加盟は建設・住宅業界で世界初、「EP100」への加盟は日本初となります。
 ESG投資が注目される中、「EP100」や「RE100」は世界的な投資判断基準の一つとされており、当社は両イニシアティブへの加盟により財務基盤のさらなる強化を図ります。』

ESG(環境:Environment、社会:Social、ガバナンス:Governance)がCSRと同様に経営で配慮すべきものとして定着しつつあることを伺わせるものかと思います。

同社は、融資や出資を受けるためにこれらのイニシアティブに参加したことをはっきり表明しており、ESG経営が社会的な責任という企業姿勢だけでなく、財務など直接的な影響を及ぼす段階に入ってきたことが見て取れますね。

EP100のサイト:https://www.theclimategroup.org/project/ep100

RE100のサイト:http://there100.org/

RE100には、日系企業では大和ハウスの他、アスクル、積水ハウス、リコーなどが加盟しています。

 

● グリーン購入、太陽光FITなどがビジネスに与えた影響

グリーン購入、太陽光などの再生可能エネルギーのFIT(固定価格買取制度)など、環境問題に対する種々の施策は、直接的にもビジネスチャンスやリスクとなるだけでなく、バリューチェーンを通じて、取引先からの選択条件や、金融機関の融資の条件などの形で、自社に思わぬ影響を及ぼす可能性が出てきます。

また、
2018/3/7の「1日5分ビジネス英語」では、アップルが、リチウムイオン電池に不可欠な金属であるコバルトを直接調達すること、またその際に、児童を働かせている鉱山とは取引しないと発表したことを伝えていますが、フェアトレードなど、海外のESGに関わる動きも、日本国内に影響を及ぼすことがあるので注意が必要ですね。

「アップル、コバルトを鉱山から直接調達 Apple hunts for cobalt from mines」
https://www.wisdomsq.com/contents/bepod/20180307.html

 

● 環境問題やESF経営に対するアンテナを広く張る

国内外の規制やバリューチェーンを通じて、今後も環境問題とその対策は、自社に大きな影響を与える可能性が高くなっています。

ESG経営に取り組むかどうかに関わらず、環境問題などの中長期的な社会課題を意識して、経営戦略を立て、それを変更していく方法として、知的資産経営報告書のSWOT分析を短期だけでなく、中長期の視点で行うことと、それを自社の価値創造ストーリーに結びつけることも選択肢の一つになるものと考える次第です。

 

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