環境経営とCSRに知的資産経営はどのように役立つのか?

● 日経リサーチの環境経営ランキング

先日、日経リサーチから、環境経営ランキングとして、
環境対策と経営効率の向上の両立に取り組む企業を評価する
第20回「環境経営度調査」の企業ランキングが発表されました。

https://www.nikkei-r.co.jp/service/management/environment/ranking.html

製造業では、キヤノンが13年ぶりに首位に返り咲き、
非製造業の小売部門ではそごう・西武、
通信・サービス部門ではNTTコミュニケーションが首位となっています。
(同部門の上位3位まで、NTTグループが独占していますね)

これらの企業が環境経営としてどのような取り組みを行っている
のかは、どんな取り組みが世の中で評価されるのかを推測する
うえでも役に立ちそうですね。

 

● 環境経営の公報ツール

先日、マネジメントシステムの視点から、国際規格ISO14001(2015)
を採り上げましたが、この他に言わずもがなですが、CSR報告書や
アニュアルレポートなどで、環境への取り組みをPRしている企業
は多いと思います。

省エネの分野では、マネジメントシステムの国際規格として、
ISO50001があり、ドイツではかなりの中小企業が取得しています。

残念ながら、日本では普及していませんが、エネルギーの効率化を、
業務の効率化を通じて達成しようという面を持っており、中小企業の
効率化にも役立つものだと思います。

http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/iso50001/

中小企業における環境経営の一例として、
今治のIKEUCHI ORGANIC(池内タオル)さんは、
自社の使用電力を風力電力で全てまかない、
「風で織るタオル」
というキャッチフレーズで、自社の環境性をPRされています。
http://www.ikeuchi.org/organic/wind-power/

 

● 環境経営ツールとしての知的資産経営

環境経営は、企業の規模を問わず、今後も重要な経営課題であり
続けると考えていますが、

先のIKEUCHI ORGANICさんのように、自社の強みの一つとして、
社会やお客様に積極的にPRしていく場合もあるかと思います。

その場合に、CSR報告書の形だけでなく、
知的資産経営報告書の中で、自社の強みとして、
その背景となる知的資産(例えばISO140001の取得や自社の商品や、
その製造から提供までのプロセスに於ける省エネ技術など)、
強みがお客様に提供する価値、定量的な指標(KPI)
という形で、自社の環境経営の取り組みとその独自性・価値を
PRしていくことも有効な手段と考える次第です。

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