金沢工業大学のWatson導入にみる「歴史」からの学び方

● 日経BPより、『国内初の「学生向けWatson」、金沢工業大学でスタート』

最近は、少子化に伴い、大学も学生さんに独自の提供価値をアピールすることがますます重要なこととなっていますね。私も、自分の子どもたちの学生生活を見ると、大学も学生さんへのサービスに色々工夫と苦労をしているなと感じています。

大学のサービスといえば、

金沢工業大学は、2016/11/24に『金沢工業大学とIBMが人工知能技術を活用した学生の自己成長支援システム構築で協力』という記事を掲載しています。

https://www.kanazawa-it.ac.jp/kitnews/2016/20161111_ibm.html

(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同じ。)

『正課・課外における膨大な学修成果を人工知能技術を用いて評価・検証し、それに基づいて、学生一人ひとりにあった学修機会を的確かつタイムリーに提供することで、学生の自己成長を支援する「コグニティブ・キャンパス」の実現を目指すとともに、人工知能を駆使して次世代のイノベーションを創出できる人材育成を全学的に展開いたします。』

 

● 「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」

金沢工業大学の今回のAIを利用した新サービス をデータという知的資産の活用の視点で考えてみると、自分たちが持っている学生に関する情報(データ)をどのように活かせば、お客様(学生と保護者)のニーズに応えられるかという自社の知的資産の活用方法を模索するものだと考えられます。

この課題を解決するには「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という考え方が効果的でしょう。
ここでいう「経験」は「自分だけ」の経験であり、まだ結果が出ていない場合があります。あるいは出ていても一つの結果だけですが、「歴史」は「大勢の」かつ「結果が出ている」経験ということが出来ると思います。

ある意味、「歴史」とは「膨大なデータ」という側面を持っています。さらに、「歴史」を学ぶには、「歴史書」や「年表」など「事象=データ」を整理したものが必要ですね。

 

● 自社事例、他者事例を「整理」する

例えば、自社のお客様に関する色々なデータがあるけれども、これをどう使ったら良いか分からないといったことが起こった場合、顧客データの活用をよりスムーズにするには、価値創造ストーリーの作成の中で、自社の経験、取引先や顧客のデータをある目的に沿って「整理」することで、使える「知的資産」に変えることを進めてみることなどが考えられますね。

そうすると、今までバラバラに見えていたお客様のデータと自社の強みの意外な関係などに気づく可能性が出てきます。

もしくは、自社のデータだけでは不足していると思われる場合でも、他社事例や他の業界の事例、業界のレポート、公開されている調査報告書などからデータを補足することができるかもしれません。

(ただし、他社のデータを利用する場合、著作権や個人情報の取り扱いには十分な注意が必要ですね)。

今回と採り上げた金沢工業大では、自分たちのデータ活用にAIを利用していますが、データ活用の手段として必ずしもAIが必要な訳ではありません。

色々なデータを取り扱おうとしたときに、上記のような課題は、AIなどの先端技術が無いと情報の分析・活用も出来ず、解決できないと思いがちですが、お客様への提供価値から逆算して、目的を決めて整理することによって、AIなどがなくとも解決できますね。

あなたの会社(生活・行動・業種、など)でも、自社のデータの活用で悩むことはないでしょうか? そんなときは、ぜひ知的資産経営報告書の作成の一部である価値創造ストーリーの作成によって、目的を持ってデータを整理することを試してみてはいかがでしょうか。

※同様の課題解決には、当社の無料相談でもサポートできます。お問い合わせ・ご質問は、お気軽にどうぞ! → https://chitekishisan.com/wp/contact/

 

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