翻訳センターとLINEの事業展開にみる自社データによるプラットフォーム構築

mohamed HassanによるPixabayからの画像

【今日のポイント】

翻訳センターやLINEの自社の持つ顧客データや知見を活用した新規事業展開。

自社のコアの強みを軸に、事業提携を活用して市場開拓とともに自社の優位性を固めるポジショニングの例としても参考になるかと思います。

 

● 翻訳センター Research Memo(1):2019年3月期は全セグメントが増収。5期連続増益・増配を達成

2019/7/10のエキサイトニュースに表記の記事が掲載されていました。
(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)

『翻訳センター<2483>は、翻訳業界の国内最大手。

医薬分野の専門翻訳会社として創業し、工業・ローカライゼーション、特許、金融・法務など専門性の高い産業翻訳分野で領域を拡大してきた。

現在は翻訳だけでなく通訳、派遣、国際会議運営(コンベンション)、通訳者・翻訳者教育などに多角化し、顧客企業のグローバル展開における幅広い外国語ニーズに対応する。』

同社は、機械翻訳による翻訳業務の効率化に加えて、機械翻訳を利用した新しいビジネス(顧客社内の翻訳業務の効率化支援サービス)の構築にも取り組んでいるとのこと。

個別の翻訳から、顧客企業の生産性向上へのビジネスモデルの発展という、自社の持つデータ活用の一例かと思います。

フィスコの公開レポートはこちら

 

 

● LINE、信用スコア事業開始

2019/7/11の日刊工業新聞では、表記の題で、LINEがユーザーデータから個人の信用スコアを算出してスコアに応じて外部企業のサービスを利用できる「LINEスコア」を、ユーザーの同意を得た上で実施するサービスとして開始したことを報じています。

LINE株式会社のLINEスコアに関するリリース記事(2019/7/18)はこちら

『「LINE Score」、サービス開始から19日でスコア登録100万人を突破。「日常をちょっと豊かにする」ベネフィットなどが好評』

かなり出足は好調のようですね。

コミュニケーションツールで得たデータの活用であり、サイバーセキュリティ含めて課題も多そうですが、今後の動きに要注目と思います。

 

● 自社データを軸にプラットフォームを作る

先日の本ブログトピックス
『freeeの「資金繰り改善ナビ」にみる提案型サービスへの顧客データの活用方法』
では、提案型サービスへ、従来提供している会計サービスの顧客データをコアなリソースとし、その活用先を他社と連携して広げていくというプラットフォーム構築への取り組みをご紹介しましたが、

その他にも、以下のクラブネッツのリリースのように、自社のデータを活用しつつ、他者の事業インフラを上手く取り入れてプラットフォームを構築しようとしている企業も見られます。

『クラブネッツ、SNSマーケティングの販促効果を強化・最適化するための マネジメントシステム 「+DIRECT」 の機能や構造を大幅にバージョンアップ。 新料金プランで販売を開始。』

同社のリリースより。

クラブネッツのビジネスは、既存の複数の企業のポイントサービスを活用し、業界横断的なビジネスモデルを作る例といえますね。

自社が強みを持つデータを軸に、事業連携を活用して展開先を広げていくというのは、新規市場の開拓や既存市場の拡大という点で有効な方法であることは間違いないかと思います。

さらに、その展開先のユーザーや事業提携先から得たデータや知見をフィードバックして強みを強化するという好循環も期待できます。

このような方法は、知的資産経営においても、自社の知的資産の活用と強化の参考となるものと考える次第です。

 

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