スタートアップの商標出願支援にみる、ブランド戦略と知財戦略のタイムスパンの統合

タイムスパン スケジュール

【今日のポイント】

事業展開も事業環境もスピードが早いスタートアップにおける知財戦略の重要性を語った記事。

事業戦略と知財戦略のタイムスパンを合わせることの重要性や影響が、スタートアップでは早期に現れて来ますが、企業規模や分野を問わず、共通の課題と感じる次第です。

 

「後で対応しよう」が命取り──スタートアップ知財戦略のキーマンが語った、「知財思考」の重要性

2019/11/5のForbesに表記の記事が掲載されていました。

(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)

『スタートアップ知財戦略の専門家として、数多くの経営者を支援しているのが六本木通り特許事務所代表の大谷寛(以下、大谷氏)だ。

同氏は11月5日、ベンチャーキャピタル(VC)からの調達前のスタートアップ向け商標出願プラン「エンジェルラウンド」の提供開始を発表した。

適切な時期での商標出願を通して、スタートアップの円滑な事業成長をサポートしていく予定だという。』

同記事で、スタートアップ知財戦略の専門家、大谷氏は、事業環境変化の激しいスタートアップでは、その知財問題が表面化するまでの期間も短いことを指摘しています。

企業規模を問わず、事業戦略とブランド戦略、知財戦略のタイムスパンを合わせることの重要性を改めて感じた次第です。

ブランド戦略、事業戦略、知財戦略のタイムスパンの統合

ドローン開発のスタートアップ エアロネクスト社の例にみるように、

事業分野や持つべき資産を絞りつつも、ブランドのように優先して構築すべき自社資産については一貫した知財戦略を実行することは、事業戦略と知財戦略の連携や、一貫したブランド構築のための重要な施策の一つとなってきます。

『エアロネクストの知財戦略にみる一貫したブランド構築戦略の作り方のヒント』

また、『ブラックボックスでもポリシーがブレなければとはどういうことか?』
でお伝えしたように、
商品やサービスでも、ブレないメッセージを送る(送り続ける)ためには、まず、お客様にその商品が提供する価値についてのストーリーがブレていないことが出発点となり、

顧客起点とシーズ起点を往復しながら、一貫してブレない価値創造ストーリーを作り、経営者だけでなく関係者全員が共有することで、初めてお客様にブレないメッセージを送ることが可能になってきます。

また、『サムスンの商標出願に考えるモノ売りからコト売り時代の他社の動向把握方法』

でお伝えした、サービス化や「モノ売りからコト売りへ」の流れの中で、サービスなどの名称の重要性は増しており、

いち早く良い名前を商標出願などで確保することで他者に先に取られたり、他者の権利を侵害するリスクを回避するとともに、特許出願と同様に他者の商標出願からも、相手の商品・サービスの開発戦略を推測することが期待されます。

今回の記事は、そのブランド戦略、事業戦略、知財戦略の軸を合わせる上で、これらの戦略のタイムスパンを合わせることの重要性を説いた事例かと思います。

そして、特許や商標の出願・活用においては、

『デバイスとメディアの発達による五感を使ったブランド強化と権利化の流れ』

でもご紹介したように、

スマートフォン等による動画と音を伝達するメディアの発達を背景にマスターカードのサウンドロゴ、EVの人工走行音の開発競争など、「音によるブランド強化」が進んでいること、

今後、触覚の伝達・再現技術の進展も含めて「五感によるブランド強化と権利化」が進むことなどを視野に入れて、知財戦略をブランド戦略につなげることが必要になってくるものと考える次第です。

 

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