「いい緊張は能力を2倍にする(樺沢紫苑著)」を読んで

● 「いい緊張は能力を2倍にする」(Kindle版)

先日、表記の樺沢さんの新刊を読みました。

いつもながら、脳科学に基づく理論と実践的なノウハウが満載で、今回は特に自分が緊張やプレッシャーそれほど強い方では無いこともあり、大変参考になりました。

(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)

その中で、私にとって特に参考になった部分をいくつかご紹介いたします。

1>緊張=テンション。無くても過剰でもパフォーマンスは落ちる。

緊張という言葉にはネガティブなイメージ、ニュアンスを感じやすいですが、テンションというと、「テンションが上がる」などポジティブな使い方もできるということで、まずは緊張をテンションと置き換えて発言しようと思いました。

2>事前準備で成功体験を積み上げて、扁桃体のデータベースを書き換える。

脳の扁桃体が、過去の記憶を参照して快・不快を瞬時に判断しているとのこと。過去そのものは変えられませんが、その解釈を変えてポジティブに捉え直すことと、事前準備によって「ここまで出来た、こここまでやった」という成功体験を積み上げることが、扁桃体が参照する過去の記憶をポジティブなものに変えて、緊張をコントロールすることにつながるというお話。

やはり、事前準備が大切ですね。仕事で言えば、例えば報告会などの場合、資料作りと同じくらい、プレゼンの練習にも力を入れるということかと思います。

プレゼンの練習の大切さは、私がお手伝いしている講座でも主催者の方が受講生に繰り返し強調していることでもあります。

3>7種類くらいの動作を組み合わせてルーティンを作る。
イチロー選手も、樺沢さん自身も、およそ7種類くらいの動作を組み合わせて、ちょうどよい緊張のレベルに持っていくルーティンを作っているとのこと。

この辺は、例えば朝の仕事始め、報告会などでの発表、クライアントへのプレゼンなどで自分自身のルーチンを作る上で参考になりますね。

この本の中で、緊張にかかわるものとして、「交感神経/副交感神経のバランス」、「脳内物質のセロトニン活性化」などについて、具体的な方法(例えば「ガムを噛む」など)が採り上げられていますので、それらの中で、自分が使いやすい方法を組み合わせると効果的だと思います。

 

● 継続と普段の意識の重要性

上記のように、40くらいの「緊張をうまくコントロールしてパフォーマンスを上げる」方法が理論付きで紹介されていますが、

セロトニン活性化で言えば、「始めてから3ヶ月はかかる」という点も大変参考になりました。

その場で効果が出るものとして、「背筋をのばす(抗重力筋を使う)」や「深呼吸(吐く息を吸う息よりも長く取る)」などがありますが、これらも普段からやっていないと習慣になりませんね。

健康法や仕事術、時間管理などに共通する心得かと思います。

お客様、取引先との交渉やプレゼンが苦手な方や、社内の方たちのパフォーマンスを上げたいという方にお勧めの一冊です。

「いい緊張は能力を2倍にする」(ソフトカバー版はこちら)

 

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