イーレックスとCasaとの提携にみる顧客のゲートウェイの重要性

● 家賃債務保証サービスのCasaとの業務提携契約締結のお知らせ

2018/8/に、イーレックス株式会社の低圧・家庭用電力の販売子会社であるイーレックス・スパーク・マーケティング株式会社は、賃貸マンションやアパートのオーナー向けに家賃債務保証サービスを提供するCasaとの業務提携契約締結を公表しました。
https://www.erex.co.jp/news/information/1492/

(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)

『1.業務提携契約の理由

 イーレックス並びにESMは、本年4月に北海道エリアに、同年6月に北陸エリアへ進出したことにより、北海道から沖縄までの全国のお客様へ電力供給を行っております。一方、Casaは、2008年に設立され、賃貸不動産領域における独自のデータベースの構築や独自の提案力により、クライアントを積極的に支援するソリューションを強みに卓越したノウハウと実績を持っております。

 ESMは、Casaの賃貸不動産領域における強みを活かし、Casaが提携する代理店約7,500社(約20,000店舗)を通して、入居予定のお客様に対し、両社共同でナレッジを共有し、お客様に高付加価値のサービスの提供をしてまいります。

2.業務提携契約の内容

 イーレックスグループが提供する電力やその他電力関連サービスを、Casaの代理店を通して、賃貸物件の入居予定者のお客様に提案してまいります。
 また、イーレックスグループの電力事業とCasaの持つ営業力のシナジーにより事業を促進させ、両社の事業拡大を実現してまいります。』

と、Casaの賃貸不動産領域における強みを活かし、Casaが提携する代理店約7,500社(約20,000店舗)を通して、入居予定のお客様に対し、両社共同でナレッジを共有し、お客様に高付加価値のサービスを提供していくとのことです。 

電力切替の機会としての引っ越し、新居への入居というタイミングをつかむための業務提携といえますね。。

● Casaは東京ガスとも電力販売で提携。

Casaは、イーレックス社だけでなく、東京ガスとも電力販売で提携しています。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000020482.html

エネルギー事業者から見ると、不動産会社ではなく、家賃債務保証サービス企業と提携することによって、エンドユーザーである入居者だけでなく、不動産のオーナー向けのチャネルを使って効率よく電力販売に結び付けることが出来るものと考えられます。

 

● 顧客のゲートウェイを押さえる

電力やガスなどのエネルギーの販売は、同じインフラ系の携帯電話と比較すると、ユーザーがネットなどから自分で選ぶことよりも、今回のような他のサービスも含めた取次店が推薦する企業を選ぶ可能性が高い商品です。

したがって、エネルギー市場における顧客のゲートウェイを押さえることが販売競争上重要となってきていることが、今回の事例からも窺えます。

このように、自社の商品・サービスを顧客が選択する際のTPOを考え、ネットで選択する以外の顧客が通るパス、ゲートウェイを押さえることで顧客獲得面で優位に立てますので、重要な関係資産として、見込み客も含む自社の顧客のゲートウェイを持つ企業を、出来れば複数の業種で見つけて提携することを検討してはいかがでしょうか?

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