生産性とエクセルの議論に見る標準化のレベルの重要性

● ExcelとRPAを止めれば生産性が上がる 

2018/8/9の日経×TECHに表記の記事が掲載されていました。

https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00166/080700011/

(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)

『組織内外のあちらこちらにExcelを使った仕組みができてしまうと、いろいろなデータが出現し、整合性をとるのに苦労する。マクロを記述した当人以外には処理の理屈が分かりにくく、仕組みの維持が難しい。人事異動によって「誰も直せないが日常使われるExcelの仕組み」が組織内外に残ってしまう。』

と、エクセルベースで作った業務システムは、エクセルが簡易な表計算から、マクロを組めるような高度な使い方まで幅広く対応していることが、作ったプログラムや表自身は便利に使えても、フォーマットや形式、作成方法が社内で一様に決まらないため、高いレベルでの標準化が困難になるという自体を招いてしまうという課題を指摘しています。

このように「誰でも使える」がかえって問題を起こすということはITなどのシステムに顕著なものですが、今後のデジタル化の流れの中ではさらに大きな課題となっていくものと思われます。

国レベルでの似たような問題としては、例えば
「パリ協定とビッグデータに共通する課題とは?」
https://wp.me/p9D2bS-gv
でお伝えしたように、
パリ協定の推進時の課題の一つに、各国が自国の実情にあった「ボトムアップ」での目標設定をしているため、横並びで評価することが困難なことが挙げられます。

 

● どのレベルで標準化やルール化を行うかの設計が重要

「人材不足をITで解決するには何が必要か?」
https://wp.me/p9D2bS-du
でお伝えしたように、
IT導入で効果を上げるには今の事業そのままのやり方ではなく、IT導入に合わせて業務の進め方や組織体制など自体を変える、つまりは、業務の見える化、標準化を進めるツールとしてIT導入を使っていくということが必要となります。

その際に、標準化をどの事業、業務のどのレベルごとに行うのか、ルールも含めた制度設計が重要となってきます。

そして、現在だけでなく将来の事業まで見据えて制度設計を行ううえでは想像力が重要であり、これは事業の管理指標であるKPIの設定においても同様かと思います。

このように想像力を働かせて制度設計と事業目標を設定するうえで、知的資産経営報告書の作成は、その土台となる社内外の現状把握と将来像の作成・共有に効果を発揮するものと考える次第です。

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