「3.11 東日本大震災」に学ぶリスクマネジメント:「繰り返し思い出す」効果

【今日のポイント】

2011年3月11日の東日本大震災。

この記憶を風化させることなく、さらに新たな知見を加えて共有していくために、メディアの報道なども活用して、繰り返し思い出す仕組みを作っておくことは、天災に限らず、大きな危機やトラブルを繰り返さないためにも必要なことかと思います。

 

● 2011年3月11日の東日本大震災

この3月11日で、東日本大震災から8年が過ぎようとしています。

(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)

『この地震により、場所によっては波高10m以上、最大遡上高40.1mにも上る巨大な津波が発生し、東北地方と関東地方の太平洋沿岸部に壊滅的な被害が発生した[42][43]。

また、巨大津波以外にも、地震の揺れや液状化現象、地盤沈下、ダムの決壊などによって、北海道南岸から東北を経て東京湾を含む関東南部に至る広大な範囲で被害が発生し、各種インフラが寸断された。

2018年(平成30年)9月10日時点で、震災による死者・行方不明者は1万8,432人、建築物の全壊・半壊は合わせて40万2,704戸[44] が公式に確認されている。

震災発生直後のピーク時においては避難者は40万人以上、停電世帯は800万戸以上[45]、断水世帯は180万戸以上[46] 等の数値が報告されている。

復興庁によると、2018年2月13日時点の避難者等の数は約7万3,000人となっており[47]、避難が長期化していることが特徴的である。 』

ウィキペディア 「東日本大震災」より  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%A4%A7%E9%9C%87%E7%81%BD

今更ながらに、犠牲、被害の大きさに衝撃を受ける思いです。

改めて犠牲者の方々のご冥福と、被害を受けた方々の一日も早い日常の回復をお祈りいたします。

● TV等のメディアの報道の効果

テレビを始め、各メディアが3月11日以前から、当時の様子や取るべきであった避難方法などの反省点、現在の対策状況などを報じていますが、

「米国の寒波報道に考える災害情報など社会インフラの進展と日常の顧客接点の重要性
でもお伝えしたように、災害情報を活用した減災を進めるなど、正しい情報を得ること、伝えることの重要性は改めて言うまでもないことかと思います。

有事の際の、防災情報の提供(リスク・コミュニケーション)も重要ですが、常日頃からこのような防災に関する知見を繰り返し思い出し、共有することも必要ですね。

 

● その日を「記念日」として繰り返し思い出す

前述のように、メディアの報道は、災害とその対応を思い出すことに大きな効果がありますが、

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ではありませんが、次に大きな天災が来ると、前の天災の記憶の共有が薄れていく面も否定出来ないのではないかと思います。

例えば、阪神・淡路大震災(1995年(平成7年)1月17日)は東日本大震災の前と比較すれば、以前よりだいぶ報道の頻度や取り上げる大きさが変わってきたのではないでしょうか。

起こった地域、被害の主たる態様が異なる(阪神淡路は建物の圧壊、東日本大震災は津波)からこそ、どちらも繰り返し知見を共有することが必要であり、

少なくとも、1月17日には、各メディアも大きく報じることを続けて言ってほしいものだと思う次第です。

「阪神・淡路大震災」 ウィキペディアより

● 自社と関係者にとっての大きなトラブルを思い出す日を作る

天災に限らず、自社が陥った大きなトラブルや危機については、その原因、取った対応、反省点や現在の課題をきちんと記録し、社内で共有する仕組みを作ることが、今後の同様のトラブルの発生を防ぐとともに、自社や従業員など関係者の方たちのリスク予防にもつながるものと思います。

地震関連なら、自社が直接被害を受けていなくとも3.11や1.17、テロなどセキュリティ関連なら9.11など、メディアなどが報じ、解説してくれる日を利用することも一案かと思います。

御社ではどのようにして、自社の危機やトラブル体験を共有・維持されているでしょうか?

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