「アウトプット大全」から学ぶ「相手の段階に応じたアドバイス」

● 「学びを結果に変える アウトプット大全」

私も入っている樺沢塾の主催者、樺沢紫苑さんの最新著作
「アウトプット大全」を読みました。

樺沢さんは、いつもアウトプットを重視した勉強法や仕事術を提唱されていますが、本書は、80ものアウトプットの手法が紹介されています。

各項目とも、見開き2ページにまとまって、図入りで紹介されているので大変わかりやすいく、またそれらの手法が、単に羅列されているのではなく、

脳科学と心理学に基づいた基本法則から始まって、
アウトプットのメインの手法である
「話す」と「書く」の2つの行動について、それぞれ30個、29個の手法、ツールを紹介しています。

さらに、「話す」「書く」という活動が実際に成果に結びつけるために必要な、
「行動に移す」、「続ける」ためにアウトプットの活動中に気をつけるべきポイント、そしてアウトプットのベースとなる集中力の維持、時間の確保、心身のコンディショニングなどのポイントに関する項目が21個提供されています。

さらにさらに、アウトプットのトレーニング方法として、日記、SNS、ブログといったメディア別、また健康、読書感想などの対象別のアウトプットトレーニング法まで教えてくれるという、まさに「大全」の名にふさわしい力作です。

 

● 私の学び

私が本書から学んだことは数多くありますが、今回特に心に残って、今後の活動に繋がるものとして、3点ほど以下に挙げさせていただきます。

1>アウトプットはコミュニケーション
話すこと、書くこととも、
「伝えたいことと、伝えたい相手がいてこそ」ということが、
当たり前のようでいて、実はきちんと意識していないと実際のアウトプットの中から抜けてしまいがちであることを、本書を読んで気づきました。

例えば「話す」の項目で、
・目は「想い」や「感情」を伝える饒舌な器官
・「ギブ&テイク」より、「ギブ&ギブ」の精神
・信頼関係がないと、叱っても逆効果

「書く」の項目で、
・「言葉で説明」よりも「言葉+絵で説明」

など、相手にいかに伝えるかという点を重視して語られています。

先日、中小企業診断士の研究会でも出版・取材記事の体験者の方々の講演を聞く機会がありましたが、
どの方も「誰に読んでもらいたいか」を明確にすることを強調されていましたことと、共通するものを感じました。

私も、相手を明確・具体的に想定してアウトプットするよう心がけたいと改めて思います。

2>ビジョンから逆算して計画的にアウトプットする

・インプットとアウトプットの螺旋的な自己成長
や、
・目標よりビジョンをかかげる

など、「何のためのアウトプットか」というところをきちんと押さえて、
ビジョン⇒アウトプット⇒インプット
の順にブレークダウンして、計画的にインプットも行うことが必要であること、
そのために必要なスキルや心得も記載されています。

私はこのブログやメルマガでも、コツコツ続けることはある程度出来るのですが、
その最終目標から見た際に適切なコンテンツ、体裁だったかという点について、
まだまだ未熟だったと反省しているところです。

具体的な方法として、日々のブログでも、どこかで小冊子などにまとめることを意識して書いて行こうと思った次第です。

3>日頃の準備が重要

これも2>と繋がりますが、本書で「30秒と60秒の2つの自己紹介を用意しておく」という項目があり、さらに自己紹介に盛り込むべき内容として、「誰にでもわかるように話す」、「差別化ポイントを盛り込む」、「数字を盛り込む」「ビジョンを盛り込む」などのポイントもわかり易く教えています。

逆に言えば、このように普段から自分の自己紹介を「話し」でも「文字」でも用意しているかどうかというのが、いざというときに大きな差となることを改めて感じました。

日々のアウトプットを続けることと合わせて、いざという時、その使う場面を想定した準備というのも、日頃から準備しておくようまずは自己紹介の資料作りから始めようと思います。

 

● 段階に応じたアウトプットの深め方、高め方

上のように、本書は、脳が記憶する仕組みやアウトプットとインプットの理想的な比率などの基本法則から始めて、個別の手法に入っていきます。

また、
同じ「話す」という分野でも、始めやすいものから、かなり高度な方法まで、

また、「続ける」というところから、次に「実際に成果を出す」段階、さらに「成果を広げる」というところをメディアやツールの使い分けも含めて学ぶことが出来ます。

このように、自分のアウトプットの段階に応じて学びが得られるという点についても、まさに至れり尽くせりと感じました。

この、「相手の段階に応じたアドバイス、提案」というのは、
自分の普段の業務や、コンサルティングなどにおいても心がけると共に、それだけの引き出しが自分になければ出来ないという点で、大変勉強になりました。

「アウトプット大全」ぜひ本屋でお手にとって見てはいかがでしょうか?

 

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