3000年前のキノアの種子発見に考える情報と技術の伝播による市場創出方法

【今日のポイント】
3000年前のカナダで見つかった、スーパーフード「キノア」の種。

交易によるものならば、流通と情報の伝達が新しい市場を作るという事例とも捉えられるかと思います。

3000年前と現在では方法は異なれど、今までとは違う相手に自社の情報、知見を発信することも、新市場の開拓につながることが窺われます。

北米で見つかった古代のキノアの種

2019/02/0615分ビジネス英語に表記のトピックスが掲載されていました。

(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)

『カナダのオンタリオ州で最近見つかった3000年前のキノアの種は、主食がその貿易システムで取引されていたことを示している。正式にはアカザとして知られている。
このキノアの種は「アカザ」として知られている。当時、北米で広く栽培されていた。当時にこの穀物を栽培していた証拠は、現在のケンタッキー州に見つかっている。
古代のカナダのキノアを見つけた考古学者は、それがどのようにしてそこにたどり着いたのか定かでなかった。考古学者たちは「アカザはその国で栽培されている穀物ではない可能性がある」と、学術誌アメリカン・アンティクィテイ誌で発表された調査で書いた。ウッドランド文化の先住民たちは紀元500年頃からオンタリオでトウモロコシを栽培し始めた。キノアは紀元前900年頃までさかのぼる。』

スーパーフードとして最近注目されているキノアですが、3000年前に交易の対象となっていたとは驚きですね。

流通も情報伝達手段も今とは比較にならないほど異なっていた時代に、どのようにしてノキアがでんぱしたのか、マーケティングの視点でも興味深く感じました。

技術と情報が市場を生み出す

今回の記事を、交易という観点から見ると、

技術と情報の伝播が新しい資源の市場を生み出す事例ということが出来るかと思います。

今回発見されたキヌアが交易でもたらされたものであれば、その調理方法、保管方法なども一緒に伝播したものと思われます。

他の取引のついでに、自分たちの食料として携帯していたノキアも売ってみたというような、偶然の産物でも無い限り、

取引を持ち込む際にキヌアの価値に関する情報や、相手のニーズに対する情報などを何らかの形で取得していたと考えれます。

また、取引が成立するためには対価を払う必要がある訳で、キヌアの対価は何だったのかも興味が湧きますね。

エネルギーも含めた新しい「資源市場」の可能性

現在に目を向ければ、国連は 2013 年を「国際キヌア年( IYQ ) 宣言して、食料だけでなくバイオ燃料などの適用先も挙げています。

3000年前といまでは、情報ネットワークも流通経路も大きく異なりますが、情報と技術の伝播が市場を作り出すことは共通しているかと思いますので、

TrexEdgeが目指すスマートビレッジに見る地方創生における仕事と生活の不可分性の視点

「オプティムの農林水産・流通加工・食品産業向けAIIoTRobotプラットフォームにみるトレーサビリティ市場の広がり」
でご紹介したような、日本のスマートアグリやバイオマスの技術が、世界で新しいエネルギー資源の市場を生み出す可能性も感じた次第です。

「情報と技術」を伝えることで市場を生み出す

3000年前のキヌアの事例は偶然の産物かもしれませんが、

自社が持っている技術や情報を今の取引先や顧客とは異なる相手に発信することで、新しい取引先や、新しいニーズ=市場を見つけられる可能性はどんな分野でもあるかと思います。

自社の知的資産を現在の顧客、市場専用と考えずに、他のニーズにも転用できないか、それを検討するためには、SNSなどを活用したある程度幅を持った情報発信も有効ではと考える次第です。

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