フランスのスタートアップコミュニティにみるビジョンへの共感が牽引する新しいエコシステム

● 起業大国フランスの原動力、コミュニティの正体
 
2018/8/16 日経×TECHに表記の記事が掲載されていました。

https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/mag/nc/18/080800065/080800002/

(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)

『共通するビジョンのもとでパリを中心に世界の都市に点在するスタートアップ企業を束ね、バーチャルなコミュニティを形成する「都市横断型コミュニティ」こそ、フランス流の特徴だ。各国ごとの規制や販売チャネルの情報も融通し、世界の市場を目指す。パリを拠点にフランス発・世界行きを目指すいくつかのコミュニティを紹介しよう。

Hello Tomorrow 世界の難題を技術で解決

 Hello Tomorrowは2011年に設立されたNPO法人だ。環境や資源、医療といった世界的な難題を科学技術の力で解決する「Deep Tech(ディープテック)」を手掛けるスタートアップ企業のコミュニティを運営する。』

と、Hello Tomorrowなどのスタートアップ企業をグローバルに束ねてコミュニティを形成するというフランスのイノベーションの特徴を記載しています。

グローバルなバーチャルコミュニティという、ICTと各国でのリアルな市場をベースにしたビジネスチャンスや課題解決への取組みという手法といえますね。

『コミュニティに参加するスタートアップ企業は約500社に上る。パリで開催する年1回のイベント「Global Summit」、起業コンペ「Global Challenge」、科学者にビジネスマインドを教え起業家として育成する「Deep Tech Founders」などの活動を展開している。

 スポンサーである大企業とスタートアップのマッチング支援も実施している。大企業とスタートアップの文化の違いを緩和し、大企業のチームがスタートアップの経営スピードについて行けるよう、アジャイル開発のトレーニングも提供している。』

と、以前なら学会が担っていたような、課題の共有のイベントの開催や、スタートアップ企業とスポンサーとなる相企業のマッチング支援においても、スタートアップ企業側だけでなく、大企業側への支援も企業文化やマネージメントの改善といった形で実施しています。

 

● 高い志が価値を生む時代

上記の記事では、

『 Hello TomorrowにはDeep Techという難題解決のビジョンに共感するユニークな企業が集まっている。例えば水道IoT基盤のシティータップスは、アフリカの都市など水道インフラが成熟していない地域向けにスマートメーターを開発、販売している。モバイル決済などで水道使用料を支払った分だけオンデマンドで水を利用できる。水道企業にとっても料金を確実に徴収でき、かつ徴収コストを大幅に減らせる利点がある。』

掲げるビジョン(難題を解決する)に共感して集まってくる企業が、そのコミュニティの強さや独自性を支えている様子を報じています。

スタートアップでも、ICTやコミュニティの活用などやり方しだいでグローバルに展開できる時代では、難題だからこそ、こういった高い技術と志を持っったスタートアップ企業の夢やチャレンジ精神を刺激して共感を得るので、ビジョンが現実に事業に結びついてくるという潮流が見えて来ているかと思います。

知的資産経営においても、高い志を持つビジョンが価値を生む知的資産となること、逆に視野が狭く、掲げるビジョンに魅力が無いと、共感・協力・応援・支援を得る段階で既に競合に負けてしまうリスクがあることを改めて認識下次第です。

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