RPA、介護ロボットにみる「支援する相手の周り」を考える重要性

● 介護ロボット活用へ期待と懸念 横浜市が導入後押しで補助金開始  

2018/11/20の産経新聞に表記の記事が掲載されていました。

(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)

横浜市が、介護職員の負担を軽減して離職を防止するために、横浜市が介護職員として新規に高齢者を3人雇用すると、介護ロボット(排泄支援、見守り支援、介護業務支援)の購入費用を補助(上限90万円)する事業を開始したことを報じています。

現場からは、人で不足が深刻な半面、センサー類は導入しやすいが、操作が複雑なロボットを導入することは困難との声も挙がっていると報じられています。

新しい試みは、導入当初には想定しきれない問題も多く出てくるものかと思います。

とは言っても、喫緊の課題については検討を尽くしていては間に合わないこともあるかと思います。やってみて、初めて分かる事も多いので、先ずは始める事も大切かと感じるところです。

 

● 業務の生産性向上を支援するシステム開発経験者向けRPAトレーニングプログラムを開始

こちらはバーチャルなロボットの話題となりますが、
2018/11/21 キヤノンマーケティングジャパングループのエディフィストラーニング株式会社表記のリリースを公表しました。

『キヤノンマーケティングジャパングループのエディフィストラーニング株式会社(代表取締役社長:宮野佳郎、以下エディフィストラーニング)は、システム開発経験者向けのRPAトレーニングプログラムを2019年1月下旬より開始します。企業の働き方改革を支援する多彩なプログラムの充実・強化を図ることで企業の業務効率化を支援していきます。

RPA(Robotic Process Automation)ソフトウェアは、業務の生産性向上を支援する新しいソリューションとして注目を集めており、年々導入する企業が増えています。一方で、RPAソフトは導入しただけでは企業内で活用しきれないため、様々なセミナーや研修が行われています。
エディフィストラーニングは2018年8月より提供しているRPAトレーニングプログラム基礎編に加え、2019年1月下旬よりシステム開発経験者向けのRPAトレーニング中級編の提供を開始しラインアップを拡充します。』

支援する人を支援するサービスの重要性という点、RPAの様な新技術の導入が関わっているという点では、介護する人をロボットやAI・IoTで支援するサービスと共通するものを感じます。

 

● 支援する相手の「周辺」に目を向ける

企業の生産性向上は、人手不足への対応、従業員の高齢化による技能伝承の課題への対応、事業承継など多くの点で非常に重要かつ緊急の課題となっていますが、

生産性を向上させる対象の人、組織は当然ながらその周囲のプレーヤーと関わって活動していますので、全体をみて生産性向上を考える必要が出てくるかと思います。

介護を受ける人と介護者・介護施設、企業の現場とRPAの導入担当者のように、困っている人、その人にとっての問題の周囲にはその人を支援している人、組織があり、そこに課題がある場合も多いかと思います。

「宅配事業とEC事業の連携にみる可視化の有効性とバリューチェーン全体での対応の重要性」

「“工場丸ごと”のIoTソリューション、村田機械が提案にみる「効果の掛け算」」
でもお伝えしたように、事業におけるバリューチェーン全体をみることは、介護ロボットの導入や、RPAのような生産性向上を支援する際にも重要な視点かと思います。

そして、社内外の連携も含めて支援している人達を観る事で、自社の新たな関係資産の構築を図ることも、将来への投資という点から価値があるのではないかと考える次第です。

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