SAPジャパンの中小企業向け支援ビジネスから得られる事業拡大のヒント

● 中堅・中小企業向けビジネスを強化するSAPジャパンの戦略

8月1日のインプレスのクラウドwatchに、表記の記事が掲載されていました。

http://cloud.watch.impress.co.jp/docs/special/1073440.html

同様の記事は、ZDNETにも掲載されています。

「中堅中小企業向け事業に注力するSAPジャパンの“本気度”」
https://japan.zdnet.com/article/35105242/

SAPジャパンは、企業向け基盤システムであるERP (Enterprise Resource Planning)パッケージなどを提供するヨーロッパ最大級の大手ソフトウェア会社SAP SEの日本法人であり、
先日7月19日に、コマツ、NTTドコモと建設生産プロセス全体をつなぐ新プラットフォーム「LANDLOG」の共同企画・運用を決定したと発表していたので、プラットフォームビジネスの事例としてもちょっと気になっていたのですが、
同社の中小企業向けの以下のサイトを見ると、大手企業向けだけでなく中小企業向けのビジネスも力を入れ始めているようです。

https://www.sap.com/japan/trends/sme-business-software.html

 

記事の中では、「今とく」キャンペーンなど、価格面での戦略が記載されていますが、同社のプレスリリースの一覧からは、中小企業向けのビジネスを行っている企業との提携やサポートも行っているとの印象を受けました。

 

● 中小企業の直接支援と、中小企業向けのビジネスを行っている企業のサポートの二段構え

大企業向けのERPを単にサイズダウンしただけでは、中小企業に提供するには適さないと容易に想像できますね。
規模だけでなく、提供したシステムを扱える要員など、大手企業とは異なる様々な制約をクリアしなくてはなりません。

そのような課題への対応として、直接中小企業を支援するだけでなく、既に中小企業向けのビジネスを行っている企業や団体・行政をサポートするビジネスの二段構えで、同社は中小企業向けビジネスを進めているようです。

● 新規市場と既存市場の架け橋を意識した価値創造ストーリー

既存の大手向けERPやプラットフォーム事業のリソースを、新規市場である中小企業向けERP事業に活用していく際に、既に中小企業をサポートしている団体・大手企業向けのサービスを充実させることは、そういった大手企業を取引先とすることで、その先にいる中小企業向けのサービスに必要な知見を得ることにもつながります。

新規市場開拓や事業拡大に向けた価値創造ストーリーを描き、自社の知的資産を強化するうえで、現在の顧客・取引先などの関係資産を活用するヒントとなる事例と考えた次第です。

 

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