コマツとfreee各社のアライアンス戦略にみる、課題設定の重要性

rawpixelによるPixabayからの画像

【今日のポイント】

コマツの人手不足への対応におけるICT導入のための事業提携、
freeeの自社会計ソフトの利便性と安全性向上のための金融機関データ取り込みに関する提携、

双方とも、自社の強みを活かす上での課題設定の重要性を窺わせる事例と考える次第です。

『「過酷な労働環境」イメージで人材不足の現場、コマツは他社と解決する』

2019/9/11のニュースイッチに表記の記事が掲載されていました。
(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同様。)

『現在、最も喫緊な課題として挙げられるのが人手不足。

人口減少だけでなく、過酷な労働環境というイメージが強いため、人材が集まらない。この課題を解決するためにも、他社とのアライアンスの必要性を感じている。その取り組みについて、岩本祐一専務執行役員CTO(最高技術責任者)に聞いた。(編集委員・松沢紗枝)

―研究開発の中でアライアンスが果たす役割とは。

「やはり、中核になる部分や当社だけが必要な部品などは自社で完結させる。

だが、計測やICT(情報通信技術)など当社にはない技術は、外部の力を頼らざるを得ない。また、ビジネス環境変化の速度が年々早まるなか迅速に対応するためにもアライアンスは不可欠だ」』

ICT活用におけるオープンイノベーションの事例ですが、自社の強みの維持や、アライアンス先を、ベンチャーも含めて対等なパートナーとして扱うこと、記事の最後の『コトの改善も求められている』の部分は参考になる視点と感じます。

freee、きらぼし銀行並びにきらぼしコンサルティングと中小企業の生産性向上に向け業務提携-ICTコンサルティング支援を実施

2019/9/10 にクラウド会計ソフトのfreeeは表記のリリースを公表しました。

『きらぼし銀行ときらぼしコンサルティングにて、業務改善コンサルティングの専任チームを組織し、「会計freee」の活用提案および導入支援を実施します。

freeeは、サービスの提供やサポート業務、ノウハウの共有を実施します。
?これにより地域の中小企業のIT活用の促進を目指します。今後「会計freee」と連携した、外部のクラウドサービスの導入支援も検討しています。

また、きらぼし銀行と「会計freee」のAPI連携により「会計freee」のユーザーは、きらぼし銀行のインターネットバンキングの利用明細をより安全かつ安定的に取り込むことができるようになり、利便性の向上につながります。』

会計というコアコンテンツを活用する金融機関とのコラボ。

提携先のデータ活用と自社のシステムの組み合わせ、提案型マーケティング、市場拡大の面でも興味を惹きます。

自社の強みの維持とその適用先の拡大にアライアンスを活用する際の課題設定

事業における自社の強みとして、コマツでは主要部品、固有の部品などの技術、freeeではその会計ソフトが挙げられるかと思います。

その強化と活用を考える上では、自社および顧客(市場)や社会における課題設定が重要となってきます。

コマツの場合は、

人手不足解消
→ 過酷な労働環境とのイメージの実態も含めた改善
→通信技術の取り込み

という流れで課題設定をしています。

freeeでは、

自社の会計ソフトでのユーザーの利便性と安心感向上
→金融機関のお客の利用データの安全かつ安定的な取り込み
→金融機関との相互のシステムの組み合わせ

との流れで課題設定をしていることが窺われます。

コマツ、freeeとも何度か本ブログで取り上げていますが、課題から逆算してオープンイノベーションなどのアライアンスを考えることの重要性を示す事例と考える次第です。

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