契約書作成支援サービスに考える「AI時代に職を奪われないためのスキル」

● ウエストロー・ジャパン株式会社がContract Expressを発表

2018/6/8に、ウエストロー・ジャパンは表記の題で、契約書作成の生産性向上を支援するサービスContract Expressをリリースしました。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000062.000002894.html

(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)

企業には、
『Contract Expressを活用して、信頼性の高い方法でセルフサービスの契約書作成・管理プロセスを構築することが可能です。企業法務部門のボトルネックを解消して生産性を向上しながら、法務スタッフをより価値の高い仕事に集中させ、強化された管理体制やコンプライアンスの改善を通じてリスクを軽減することができます。Contract Expressを活用し、NDA、ライセンス契約書、売買契約書、調達契約書等の作成・管理の自動化が可能です。』

と、契約書作成だけでなく、その管理も自動化出来るメリットを、

弁護士事務所など企業をリーガルサポートする側に対しては、
『自然言語のマークアップが遅延、間違い、費用、信頼性の低下をなくし、既存ツールや他の近年使われているツールがその設計のために制限となって利用を妨げている事態を回避します。ITプログラマーなどの専門家に頼らず、弁護士や法務プロフェッショナルの皆様が自らテンプレート作成・管理を行うことが可能です。』
と、プログラマーに頼らず、弁護士自身がテンプレートなどを作成・管理できるメリットを訴求しています。

同社はもともと、法情報オンラインサービスを提供する企業ですが、情報提供から一歩踏み込んでその周辺分野である契約作成・管理市場への参入を図っていることが伺えます。

 

● AIによる契約書修正を行うリーガル・フォース

ウエストロー・ジャパンと同様に、AIを用いたリーガルサービスを展開している企業として、2018/4/16に自然言語処理を用いたクラウド型契約書レビュー支援ソフトウェア-「LegalForce」クローズドβ版をリリースしたリーガル・フォースがあります。

https://www.legalforce.co.jp/index.html

こちらは、
『テクノロジーと弁護士の高度な法的知見を掛け合わせることで多くの人が地域や経済力にかかわらず、高度なリーガルサービスを享受可能な世界を目指す』とその経営理念を掲げており、
今回のサービスにおいて、契約書をはじめ、法律文書の管理や事業部・クライアントとのコミュニケーションをデジタル化すると同時に、自然言語処理技術を応用して法律文書のレビュー支援を目指しています。

 

● AI時代にも必要な「コミュニケーションスキル」

上記の2社のサービスに共通しているのは、定型的な契約書の作成や修正、管理などの業務を自動化することで、法務部門や弁護士などが、企業内や取引先とのコミュニケーションなど、より高度な業務に専念できることを図っているところかと思います。

逆にいえば、このようなサービスを利用してより高度な付加価値を付けていける企業や弁護士事務所、あるいは個人ベースのコンサルタントなどに対して、生産性の面でもサービスの品質の面でも劣るリーガルサービスは(社内外を問わず)淘汰されていく可能性がありますね。

そして、企業内の法務部門に務めるスタッフ個人個人についても、契約書作成において、より事業部門からのニーズを汲み上げ、支援するためのコミュニケーションスキルと、よりカスタマイズされた契約を作るスキル、そして顧客視点のマーケティングの意識が求められて来るかと思います。

ここにも、AI・IoT時代にも必要とされるスキルや意識が見えていると考える次第です。

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