アップルのiPoneをランニングライト化する特許にみるリスク防止策とは?
● アップル、iPhoneをランニングライト化する特許を出願–ランナーの安全確保に
9月14日、CNET Japanが表記の記事を掲載しました。
AppleはiPhoneなどのモバイルデバイスをランニングライトとして使う技術を考案。2017年5月18日に米国特許商標庁(USPTO)へ出願したとのことです。
https://japan.cnet.com/article/35107222/
(公開特許番号「US 2017/0255351 A1」)
http://pdfaiw.uspto.gov/.aiw?docid=20170255351
● ピカピカ光るiphone
ランニングや、夜の歩きスマホ(これはもちろんやっては行けない行為ですが)の際の安全性という面ではそれなりの効果があるかと思います。
また、そもそも歩きながら(加速度センサやGPSで検知)、マップ以外のアプリを動かしていると警告を出したり、画面がピカピカ光って歩きスマホを抑制するような機能も考えられますね。
● アップルが回避を図る2つのリスク
この特許によってランニングするユーザーではなく、アップル自身にとって回避可能と思われるリスクは2つあるかと思われます。
一つは、自社以外のスマホに同種の機能が乗ることを特許権で禁止して、真似されるリスクを回避するというもの。
もう一つは、自社製品を使った夜のランニングで交通事故が起こった場合に、スマホをランニングに使う事自体に批判が集まるリスクを回避するというものです。
● 自社製品をユーザーが使っているシーンからリスクとチャンスを考える
今回は、自社製品を使っている時に生じ得るトラブルを防止するという観点からの商品(機能)開発の事例でしたが、
このように、自社の商品、サービスをお客さんが使っている時に、どんなことが起き得るのか、
トラブルのようなリスク、お客様が感じるかもしれない不満や不便さを具体的かつ詳細に想像することは、潜在的なリスクと顧客ニーズの双方を抽出する上で有効な方法であり、既に多くの企業が行っていることでもあります。
その際に、「温故知新」といいますか、過去の事例、今回で言えば夜間の自転車の点滅ライトなどを参考にしつつ、そこに自社製品の特長・機能から新しい利便性を追加していくと、考えやすいかと思います。
(今回のアップルの特許では、聞いている音楽に合わせて点滅するという機能をつけています)
知的資産経営報告書作成の際の、SWOT分析においても、ユーザーの利用シーンとその周りの環境(信号機、道路など)の双方を具体的に想定しながら、機会・脅威、自社の強みを検討し、価値創造ストーリーにつなげていくことが大事ですね。
その際、新しいアイデアが出れば、特許などで押さえておくことも検討する価値があると考える次第です。
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