ソフトバンクと富士通研究所にみる「シンギュラリティの不確実性」

● シンギュラリティは来るのか来ないのか?

AI・IoTの進展著しい中で、その先の事象として「シンギュラリティ」が度々話題に登っていますが、

2017年7月24日のWIREDでは、
「シンギュラリティを見据えたソフトバンクの挑戦は「吉と出る」か」
と題して、ソフトバンクの孫正義は、30年以内に訪れると予想して、様々なテック企業に出資を行っていると報じています。

https://wired.jp/2017/07/24/softbank-singularity/

(引用は「」でくくります。 改行は筆者挿入、以下同様)

「ソフトバンクは過去2年間で、びっくりするほど多くのテック企業を買収・設立し、出資もしている。先進モビリティとの合弁による自動運転バス事業に始まり、衛星インターネット企業OneWebへの12億ドル(約1,334億円)の出資、そしてアルファベットからはボストン・ダイナミクスと関連ロボット企業のシャフトも買収している[日本語版記事]。さらに同社は、量子コンピューターといった未来のテクノロジーに投資ため、1,000億ドル(約11兆円)規模のファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」を立ち上げた。」

「孫は昨年のARMの開発者会議で「大きなパラダイムシフトが来るでしょう」と語っている。「いちばん大きなテーマはシンギュラリティです。きっと30年以内に起こるでしょう。それに備えて、わたしは戦略をとっているのです。1,000億ドルという金額は始まりにすぎないのです」」

と、「シンギュラリティの到来」に備えて、布石を打っていると、孫さんはシンギュラリティが来ると信じて行動を起こしていることを伝えています。

一方、2017年09月25日のITmediaでは、
「「シンギュラリティは心配無用」――富士通研究所が挑むAIの最先端」との記事で、富士通研究所では8つの技術分野で最先端の研究を行っているが

「これらの研究開発に共通して、「人とヒューマンセントリックなICTとの協調」を掲げている。」(中略)「ICTとAIが得意とするのは専門分野。その能力の活用範囲は広がっていくだろうが、一方でさまざまな意思決定が必要な社会課題の解決は、最終的に人間が判断しなければいけない仕組みをつくるべきだ」

と、人とICTやAIは協調出来るし、そのような仕組みを作るべきと語っています。
そして、「「ICTやAIは、あくまでも最終的な判断を行う人をエンパワーメントする技術。従って、シンギュラリティは心配しなくていい。私たちはそういう技術の研究開発に今後も注力していく」
とのコメントを紹介しています。

このように、(人間社会に正と負両面において大きな変革をもたらす)シンギュラリティについては、色々な意見があり、判断に迷うところですね。

富士通研究所では、ディープラーニングとは異なる、Deep Tensor(ディープテンソル)という、「人やモノのつながりを表現する「グラフ構造」のデータを高精度に解析できる機械学習技術」の開発にも力を入れており、このディープテンソルは、ディープラーニングが中でどのような処理が行われているかが分かりにくいブラックボックス型のAIであるのに対して、
「AIの推定結果に対する理由や根拠として得られた学術文献などの専門的な知識をもとに、専門家がAIの推定結果が信頼に値するかを確認できるとともに、得られた結果を手掛かりに新しい知見を得ることができるようになる」としています。

詳細は、2017年9月20日の「2017年度研究開発戦略説明会」における「富士通研究所のR&D戦略説明会」もご参照下さい。
http://pr.fujitsu.com/jp/ir/library/presentation/pdf/20170920-01.pdf

 

● シンギュラリティ」とは?

Google 社で機械学習と自然言語処理の技術責任者を務めるレイ・カーツワイルの
「シンギュラリティは近い [エッセンス版] 人類が生命を超越するとき」(NHK出版) http://amzn.to/2j3k4Be では、「シンギュラリティ(技術的特異点)」について、
テクノロジーが急速に変化し、それにより甚大な影響がもたらされ、人間の生活が後戻りできないほどに変容してしまうような、来るべき未来」と説明しています。

ウィキペディアでは、
人工知能が人間の能力を超えることで起こる出来事である。人類が人工知能と融合し、生物学的な思考速度の限界を超越することで、現在の人類からして、人類の進化速度が無限大に到達したように見える瞬間に到達すること。実際に人類の進化速度が無限大になることはないが、進化速度が極めて速く、数学的な特異点と同様に見えるため、このように名付けられた。2010年代以降、一躍有名になったレイ・カーツワイルの予言の影響により、一般層を中心に2045年問題とも呼ばれている。」
と、記載されていますが、より身近には、「AIとロボットの発達により消滅する職業、職種は何か?」という視点が注目を集めていますね。

 

● シンギュラリティと人間・社会予測

先日のブログ、「「シンギュラリティ」の議論にみる人間・社会理解の重要性」
http://wp.me/p8EI7Z-lL でもお話しましたように、シンギュラリティの議論において、技術の社会や自社への影響を考える場合、その技術自身に対する理解も必要ですが、同様に社会や人間に対する理解が適切でないと、未来予測を誤るということが言えるかと思います。

シンギュラリティが来るか来ないか、あるいは来るとしてもどのようなものになるかについて意見が別れるのは、技術の予測だけでなく、人間や人間社会に対する見方も多くの視点や立場で意見が別れているからではないでしょうか。

我々がシンギュラリティについて考える時、また他者の意見を聞く時に、その人がAI・IoTやロボットなどについて考えている将来像だけでなく、人間や社会の科学技術に対する受容性などをどのように捉えているかに留意することが必要ですね。

知的資産経営の価値創造ストーリーを描く際にも、技術と人間双方に対する理解と洞察が必要なことを改めて感じた次第です。

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