エネルギー情勢懇談会にみる複数の課題の同時解決の視点とは?
● エネルギーの未来を皆で考えよう ~「エネルギー情勢懇談会」スタート
9月5日の資源エネ庁のニュースサイトに、
8月30日に開催された2050年のエネルギーのあり方を視野に長期的なエネルギー政策を考える「エネルギー情勢懇談会」の内容が掲載されました。
http://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/joseikon.html
その中で、日本のエネルギー政策を以下のように概観しながら、今後の長期的な課題について議論しています。
(引用は「」でくくります。 改行は筆者挿入、以下同様)
「 第1の選択:国内石炭から石油へ(60年代)
※自給率の劇的低下。
第2の選択:2回の石油危機(70年代)
※価格の高騰。
第3の選択:自由化と温暖化(90年~)
※京都議定書。CO2削減という課題。
第4の選択:東日本大震災と1F事故(2011年~)
※最大の供給危機。安全という価値。再エネという選択肢の登場。
第5の選択:パリ協定 50年目標(2030年~)
※多くの国が参加し野心的目標を共有。技術・産業・制度の構造改革。
エネルギーが変わると会社も暮らしも変わる
エネルギーに関する変化は、企業の経営戦略にも、また私たちが暮らす社会のしくみにも大きな影響を与えます。エネルギーの将来像を描くにあたり、未来に向けて今どのような取り組みを進めていくべきか、あらゆる可能性を追求しつつ、長期的な戦略を考える必要があります。
そこで、「エネルギー情勢懇談会」では、2050年へ向けたエネルギーを取り巻く世界の情勢をみきわめるべく、さまざまなテーマについて、海外の有識者などの話も聞きながら、議論を深めていきます。その上で、日本がいかに技術を革新し、人材に投資し、海外に貢献して世界をリードしていけるか。世界のトレンドを見極めながら、2050年にむけて、あらゆる可能性を追求していきます。
第一回の懇談会では、これからの議論の材料となるよう、エネルギーや環境に関して現時点で見えている変化の論点を資源エネルギー庁から説明し、さらに加えるべき論点、採用すべき考え方や見方などについて、委員の方々からさまざまなご意見をいただきました。」
先日お伝えした
「パリ協定とビッグデーターの共通点」
http://wp.me/p8EI7Z-gv
でも、横並び評価の重要性とその困難さを取り上げましたが、この検討会での議論がどのような施策に結びつくのか注視したいと思います。
● 複数の課題を同時に解決するために
エネルギー問題は、原発、CO2、エネルギーセキュリティなど複数の課題を同時に解決する必要があります。
また、以前のブログ
「閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済」にみる中小企業の活路のヒント
http://wp.me/p8EI7Z-gs
少子高齢化時代における中小企業のビジネスのヒントとは?
http://wp.me/p8EI7Z-fW
でもお伝えしたように、エネルギー問題は、エネルギー受給の変化を通じて、少子高齢化とも密接な関係を持ってきますね。
一見相反する課題(品質や顧客満足度の向上とコスト低減・効率化など)を同時に解決しなくてはならないという点では企業の経営課題も同様かと思います。
こういった複雑な課題を解く方法は「これが正解」というものは中々ない(少なくとも1つの方法・対策だけでは解決できない)のが常ですが、
・一つは手持ちのカード(知的資産)を今とは異なる使い方が出来ないか考える、あるいはよそから借りてくるという視点、
・一つは目指す目標・目的自体を変えてみる(抽象化したり、検討する期間を中長期に置くなど)という視点
・更に外に手本を探す(国内外の同業他社、異業種、歴史など)という視点から、
課題を見ていくことは、一つの方法かと考える次第です
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