QRコードやデータ記録用テープにみる、温故知新による新規ニーズへの対応商品のアイデア発想
【今日のポイント】
今や街でもよく見かけ、私達も利用機会が増えているQRコード。もとは自動車の生産管理のために開発されたものですが、新型コロナ下の非接触ニーズから普及が進んでいます。
このように、従来あるシーズを新規ニーズから見直す温故知新により、新商品開発のヒントを得ることは有望な手段であり、そのためにも自社以外の分野にもアンテナを張っておく必要性が増しているものと考える次第です。
2020/7/4のForbesに表記の記事が掲載されていました。
(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同様。)
『大企業であれ小規模店舗であれ、事業主は顧客に非接触型の経験を提供する方法を模索している。
米疾病対策センター(CDC)が出した旅行者向けガイドラインには、可能な場合は必ず非接触型のサービスを使うとの項目も含まれている。』
⇒以下の記事からも支払い行動の非接触化の手段としてQRコードが普及している様子が窺えるかと思います。
・もはや“非接触な暮らし”に不可欠に? 新型コロナウイルスの影響で「QRコード」の普及が加速
2020/8/26のWIREDの記事。
『英国では濃厚接触の追跡システムのほか、レストランやホテル、オフィスでの利用が相次いでおり、徐々に「新しい生活様式」に欠かせない存在として浸透し始めた。』
・パンデミックトレンドQRコード The pandemic trends QR code
2020/10/23の1日5分ビジネス英語のトピックス。
● 温故知新で新規ニーズへ対応する効果が高まっていく
今回の記事や、以前のトピックス『 富士フイルムのモノクロフィルム復活にみるアナログとデジタルの切磋琢磨』 でご紹介した、富士フイルムの高品質モノクロフィルムのリリース記事、以下の記事などからは、
「温故知新で新規ニーズへ対応する効果が高まっていく」事が予想出来るかと思います。
2020/8/11のTechTargetの記事。
QRコードも20年以上前の技術であり、また、モノクロフィルムやデータ記録用テープなども非常に以前からあるものですが、
QRコードではスマートフォンとの組合せ、モノクロフィルムではさらなる高品質化、データ記録用テープでは大容量化やデータ転送速度向上など、
元々持っている長所にさらなる改良を加えて、感染防止や画像の品質向上、データ記録における電力削減や耐久性重視などの新規ニーズに対応し、市場に受け入れられています。
このように、自社の既存の技術はもちろんのこと、宇宙開発や防衛産業、自動車のような技術の発達している分野で以前に開発された商品・サービスや技術を、今のニーズから見直して新たな使い道を探る方法は今後も有効性を増すのではないかと思います。
そしてこの手法を活用するためには、異業種の技術開発などにも、特許情報などを使って広くアンテナを、長期に渡って張って行くことが求められていると感じる次第です。
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