経産省のスマートコミュニティ事例集の使い方

● 経産省:「スマートコミュニティ」の先行事例の概要などをまとめた事例集を公表

経済産業省は6月23日、IoTにより地域内のエネルギー需給を総合的に
管理し、エネルギーの利活用を最適化する社会システム「スマートコ
ミュニティ」の普及に向け、先行事例の概要などをまとめた事例集を
公表しました。
http://www.meti.go.jp/press/2017/06/20170623002/20170623002.html

経産省は、リリースの中でこの事例集の狙いを以下のように述べています。
(引用は「」でくくります。 改行は筆者挿入、以下同様)

「・・実証事業等を進めてまいりました。
それらの事業等を通じ、スマートコミュニティを構築する上での課題がいくつか見えてきたところです。
その課題の一つとして、事業の構成要素が多くそれらの関係性が複雑
であることから、全体像を描きにくく、事業計画を立てづらい点が
挙げられます。
そこで、事業者等の皆様に向けて、先行事例の中から、事業概要等をまとめた事例集を作成しました。」

上記の説明では、「事業者等向け」としていますが、自治体等の行政
も、事例集の想定読者に含まれているのではないかと推察しております。

 

● 複雑なものをモデル化とケースで把握する

スマートコミュニティのように複雑かつ、個別の案件ごとに条件が
大きく異なる対象を扱う場合、全体像の把握に当たっては、
まず事例を集めて、対象を構成する要素を抽出し、
事例で共通する要素と事例ごとに異なる要素に分けて、
共通する部分の説明と、異なる要素においてはその要素について
特長を持つ事例を挙げて説明するという方法が一般的かと思いますが、
今回の事例集では、スマートコミュニティの共通項については説明
せず、個別事例を数ページでまとめるという簡易な構成になっています。
スマートコミュニティに既に関わっている人にとっては、正直既に
新味はありませんが、
これからスマートコミュニティに関わる、あるいは関わるかもしれな
いと考えている人、が現在動いているスマートコミュニティのプロ
ジェクトの概要をつかむには便利ではないかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

● 鳥の目と虫の目の使い分けの練習に

スマートコミュニティという「地域全体」に渡る事例から、
どんなプレーヤーがいてどのような関係・立ち位置で参加しているか、
政策がどのように関連しているか
をつかむことは、
前回のスマホの普及と精密加工技術のニーズの関係のように、
視野を広げて自社の環境とその変化を考える練習にもなるかと思います。

知的資産経営において、外部環境の変化と現在の自社の知的資産を
付合わせて、どんな強みをもとに、お客様への価値創造ストーリーを
描くか、その頭の体操にも役立ちそうですね。

その意味で、スマートコミュニティに直接かかわらない方も一読の
価値があるのではと考える次第です。

 

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