論語と作業標準書の共通点とは?

● 「作業標準は不要か?」(日経テクノロジーより)

7月6日の日経テクノロジーに、表記の記事が掲載されていました。
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/102400075/070500019/?P=1

結論としては、作業標準書は必要であることを論じるもので、私も全く同意見なのですが、
現場では、改めて作業標準書や手順書を作ることについて、特にベテランの方ほど冷淡な態度をとる場合があることも、掲載されている「あるある事例」の通りではないかと思いました。

では、なぜベテランの方で、作業標準書作り、あるいは標準化自身を軽視するのかといえば、自身が「必要性」を感じないからではないでしょうか。
後進に対して作業やコツを「教え」はしても、自分自身は知っていることなので、それを改めて文章やフロー図などに表すという、ベテランの方自身は必要としない作業をするのは、場合によっては苦痛ではないかと想像できます。

 

● 論語もお弟子さんがまとめたもの

儒教の古典である「論語」についても、孔子自身が書いたものではなく、お弟子さんたちが「先生(孔子)はこうおっしゃった」として、孔子の言葉をまとめたものであることは、学校でも習ったところですね。
「教えること」の達人である孔子の言葉も、お弟子さん達が書き留めてくれたからこそ我々もその恩恵に預かれるわけですが、中々自分の知っていることをわざわざ書き表すというのは、ハードルが高いものだと感じる次第です。

一方で、セミナー講師の方は教材も自作されるのが普通であり、「教えること」自体がメインの仕事になれば、「教材」を作る気にはなれるというか、作らなくてはというインセンティブが働きます。

作業標準書についても後進の指導をベテランの方達の正式な業務にして、「教材」の感覚で作成するか、お弟子さん=後進が教わりながら作るかのどちらかが、標準化や技能伝承に熱心な会社以外ではありがちなパターンではないかと推察するところです。

 

● 知的資産経営における作業標準書

知的資産経営においては、人に属する暗黙知の形式知化である、人的資産から構造資産への転換は主要な手法の一つであり、その中では作業標準書、手順書も重要なツールになることは言うまでもありません。

また、「教えること」は最高の「学ぶ方法」とは、色々な方が口を揃えて主張されていることであり、ベテランの方達に取っても「学ぶ」メリットや必要性を感じれば、「教える」ためにも作業標準書などのツールを作成するインセンティブが働くと考えられます。

そのためにも、現状よりも高い目標を掲げて、皆の目線を合わせること、その目標達成のための学び合い=互学互習に持ち込むことが、ベテランから後進への技能伝承と、標準化の推進の双方を実現するものであり、高い目標から逆算して、人的資産を始めとする現在の知的資産と必要な知的資産のギャップを明確にすることが、作業標準書づくりのような活動に社員全体が意欲を持って取り組める条件になるのではないでしょうか。

そのような高い目標と現状のギャップ、これからの方向性を社内で共有するうえで、知的資産経営報告書を社員も参加して作成することは有効な手段となるかと思います。

あなたの会社では、ベテランと後進が目線を合わせられる目標を共有していらっしゃるでしょうか?

 

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