知的資産と強みの関係とは?
「強み」は知的資産の「活用」
先日の、マーケティングから見た知的資産の続きになりますが、
自社の知的資産を活用して、お客様に選ばれるサービスや商品などを提供できることが自社の強みとなるという視点から、知的資産を活用した結果生まれるのが自社の強みと言えますね。
強みは「お客様」と「競合」で変わる
これも、良く言われることかと思いますが、「強み」はお客様が自社を選ぶ理由であり、そのときにお客様は、私達自身および私達が提供する価値と、「お客様にとって同じニーズ」を満たす他の競合が提供する価値を比較しているので、お客様のニーズと競合によって、自社の強みも変化します。
例えば、通勤時間での情報収集をお客様のニーズとすると、
スマホのニュースアプリと電車内の広告は競合していることになり、スマホはお客様が自分で操作してニュースを選べるという強みを持つ一方、
電車内の広告(吊り広告、ディスプレイ広告)は混んだ電車内でも見易く、いっしょに次の駅の情報も眼に入れられるという強みを持っていることになります。
同じ通勤時間でも、暇つぶし、あるいは遊びということになれば、文庫本などの読書とスマホでのメールやゲームが競合同士になり、スマホの強みは動画や音を楽しめることが強みになるというように、お客様のニーズで強みは変化します。
企業の知的資産は、上記の例ではスマホと同じ位置づけになり、そこでどのようなアプリを展開するかで強みが変わることになります。
お客様のニーズとそれを取り合う競合によって、持つべき強みは異なるので、知的資産の活用方法も変わり、場合によっては知的資産自身も強化や拡充などが必要になってくるという関係に立っていると考える次第です。