アップルのAI研究でのオープン化にみる、「学び続けるコミュニティ」の重要性
● 秘密主義のアップル、AI研究ではオープン化へ
2017年10月28日の日経ビジネスオンライン電子版で表記の記事が掲載されていました。
http://nkbp.jp/2iAPaU1
この記事で取り上げられている「BayLearn」というシンポジウムは、大手テクノロジー企業がスポンサーとなって運営が成り立っているそうで、2015年は中国Baiduの研究開発部門、2016年は米Microsoftの子会社である米LinkedInが開催を支援し、2017年はAppleがその役割を担ったとのことです。
● 学び続ける研究者、支援する企業
AIの世界はその基礎的な部分も、応用部分も研究開発のスピードが大変速く、かつ広範囲に渡るので、研究者たちは貪欲に学び続けているそうで、かつそのような研究者を支援出来る企業でないと、優秀な研究者を集められないということのようです。
以前、2017年7月21日のMIT Technology Review で
「真のAI実現に神経科学から学べ、「アルファ碁」開発者が提唱」
との記事を目にしましたが、人間の知性の研究は、どれだけ奥深く、幅広いものであるを想像することすら容易ではなく、まさに学問の分野や企業間の垣根を超えた交流が必要なのだということを、今回のアップルの記事からも強く感じた次第です。
● 学び続けるコミュニティ
日経の記事では、AIのシンポジウムは学会のような雰囲気だと述べていますが、このような学び続けるコミュニティに参加するということは、AIの分野に限らず、自社の事業を改革し続けるために大変重要なことだと思います。
知的資産経営の関係資産は、通常取引先や顧客が対象となっていますが、学会を始めとする「学び続けるコミュニティ」を見つけて参加することで新たな関係資産を構築し、また、そのようなコミュニティを見つけたり参加するための人材を人的資産として採用・育成することは、この環境変化の激しい時代に対応し続けるためにも必要なことではないでしょうか?
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