スマホの普及で増える事業ニーズとは?

● 微細加工技術のニーズ急増の裏にAI、IoT、スマホ

2017/06/26日経テクノロジーオンラインに、上記の記事が出ていました。

http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/051900112/00005/?rt=nocnt&d=1498872600767

日本の中小企業の微細加工技術のニーズ急増の背景として、
パソコンなどよりも買い替え期間が短く、台数も多いスマートフォンの普及により、
シリコンサイクルが無くなり、さらにカメラ等の製品・モジュールも小型化して、
高い実装密度で組み込んでいくことが求められていることを挙げています。

そして、こういった製品を供給している大手企業は、
供給する製品は自社内で製造しても、社内設備を造るための超多品種少量の部品加工は、
中小企業に外注する結果、中小企業の微細加工技術へのニーズが高まっており、
その傾向はIoTやスマートフォンの普及によって今後も続くと予想しています。

 

● 身近な現象が回り回って自社に影響

今では、電車内でも路上でも家庭でもスマホを見ない日はありませんね。
しかし、そのスマホの普及が精密加工技術を持つ企業のニーズにつな
がっているとは、その業界の方でも普段は意識していないことも多い
のではないでしょうか?
逆にこのような需要に対応できる技術を持っていないことが、受注
機会を逃すリスクともなるので、その点でも注意が必要ですね。

 

● 外部環境は「お客のお客の更に先」まで見る

上記のように、日常の現象、つまり最終ユーザーである消費者に起き
ている現象が回り回って自社の事業に影響を与え、更に商品・サービ
スのライフサイクルが短くなるに連れて影響が及ぶまでの期間も、
短くなってくることは間違いないことかと思います。

知的資産経営におけるSWOT分析でも、
自社の直接の取引先の更に先、最終ユーザーの動きまで見ることが
必要であり、
人口動態、技術動向や日常のトレンドまでアンテナを貼ることと、
自社の業界の構造の変化を色々な情報源から捉えることが今まで
以上に必要になってくると考える次第です。

 

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