ドライブインシアターへの取り組みにみる、「場所を変える」効用と活用
【今日のポイント】
新型コロナ下で屋内外でのイベント規制が強まる中、ドライブインシアターの利用普及への取り組みも始まっています。
「場所を変える」ことによる効用を活用するという視点で、コロナの制約への対応を考えることも、視野を広げる上で役立つものと考える次第です。
【目次】
● 『【MEDIA】NewsPicks「モビエボ presented by KINTO」に、Do it Theater代表 伊藤大地が出演します!』
2021/8/19に
ドゥイット・シアター (Do it Theater)を運営している株式会社ハッチは表記のプレスリリースを公表しました。
(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同じ。)
『NewsPicks「モビエボ presented by KINTO」に、Do it Theater代表 伊藤大地が出演します。
番組では、横須賀市でのドライブインシアター常設会場の開発の様子から、7月に取り組んだ『ドライブインシアター2021 inトヨタカローラ秋田』までの、約1年に及ぶDo it Theaterの密着ドキュメンタリーが配信されます。』
NewsPicksの動画も拝見しましたが、臨場感のあるイベント提供の方法として、ドライブイン・シアター方式も選択肢として注目されていることが窺えるかと思います。
同社のサイトはこちら。
『『Do it Theater』
以下のトピックスでは、米国などでも新型コロナ下で、ドライブインシアターはかなり利用されている様子が報じられています。
『普及しているドライブインシアター Drive-in theaters are here to stay』
2021/08/24の1日5分ビジネス英語。
確かに、公共交通機関や屋内だけでなく屋外での密集を避けるうえで、車の利用は今後広がりそうとの印象を受けました。
また、現在の自動車だけでなく、将来は、自動運転車や、シティコミューター等が、MaaSの中で、上記のようなイベント等にも活用されることも想像できるかと感じた次第です。
2.『場所を変える』ことで新しい使い方、価値を生み出す動きが進む
今回の記事や、マクドナルドのドライブスルーの利用者増加、本ブログのトピックス
『日産の「オフィスポッド」にみる、「個(ソロ)x」の普及と、新市場のヒント』でご紹介した、屋外でデスクワークが可能なボックスカーなどからは、
「『場所を変える』ことで新しい使い方、価値を生み出す動きが各分野で進み、地域の活性化につながる可能性が高まる」事が予想できるかと思います。
上記の取り組みは、マーケティングの4Pで言えば、Placeを入れ替えることで、新しい価値を生み出す事例と捉えることも出来るかと思います。
今回のドライブインシアターやマクドナルドの中食への対応、音楽の楽しみ方の変化(屋外の持ち歩きに対して自宅で家族や友人と)など、従来と異なる場所で商品やサービスを利用することが、新しい価値やそれを提供するビジネスを生み出していると感じます。
ネットフリックスなどによる動画配信の利用、ビジネスにおけるテレワークやリモートワークもその様な動きの一つかと思います。
日本でもドライブインシアターはアメリカほどでは無いにせよ、郊外では需要が増える可能性は高いかと思いますし、VRなどとの組み合わせによる、新しいエンターテイメントも今後多く提供されていくのではないかと思います(例えば、港に車で集まって、VRで海外旅行を味わうイベントなど)。
上記の『Do it Theater』にみるように、今までと場所と提供方法を変えたイベントで地域おこしを目指す企業も現れており、テレワークなどの働き方の変化も合わさって、地域と都市の関係も変わって来るのではないかと考えた次第です。
そして、この様な動向が自社事業にどの様な影響を与えるのか、事業・市場の立地や顧客の流れなどを含めて、将来予測の一つの選択肢として考えてみるのも、視野を広げる上でも役立つのではないかとお勧めする次第です。
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