「専業主婦の価値評価」に考える「隠れた知的資産」の見つけ方

● 「専業主婦の価値はゼロ」稼ぐ夫の大誤解
幸福度を上げるのはカネではない

2018/2/23のPRESIDENT Onlineに、表記の記事が掲載されていました。

(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)

専業主婦が創出する、「休暇」「愛情」「健康」「自由」「自主性」「社会への帰属意識」「良質な環境」などのお金では買えない「非地位財」の価値評価について、
TVドラマ「『逃げるは恥だが役に立つ』」を題材に解説したものです。

中々面白く、家庭内だけでなくビジネスのヒントにも繋がりそうな記事でした。

http://president.jp/articles/-/24504

 

● 外注できる仕事と外注出来ない仕事

本コラムで、筆者の金森重樹氏は、主婦は「外注できない仕事」をすべて引き受けているとし、

上記のドラマ内で使われている、内閣府経済社会総合研究所国民経済計算部が総務省「社会生活基本調査・2011(平成23)年版」をもとにして推計した、専業主婦の無償労働評価額は、「外注出来る仕事」であって、それ以外の専業主婦が担っている「外注できない仕事」こそ、休息休暇・愛情・健康など「非地位財」を作り出していると主張されています。

確かに、外注できない仕事こそ、目には見えにくく、金銭評価しにくいですが、重要な機能を担っているという好例ですね。

 

● 認識しにくい「隠れた知的資産(あるいはその使い方)」を見つける

このような外注出来ないので評価しにくい仕事や機能というのは、主婦に限らず、例えば、会社に所属する社員で無いと出来ない(少なくとも外注するとかえって割に合わない)仕事や機能というのは社内にも見つけられるのではないかと思います。

この「外注の可否」「金銭的評価の難易」を、自社の組織にも当てはめて、社員や自社の組織に所属する人だからこそ出来ること、自社でシステムを所有しているからこそ出来ることとは何かを検討することは、

一方で、今まで内製していたことを外注や自動化することで、あるいはそれすら飛ばして省略してしまうことで生産性を高めると同時に、

「目には見えない」からこそ、他社には真似のしにくい、まさに知的資産の定義にも合うような自社が顧客に提供している価値や自社内でその価値提供に大きく貢献している機能や人などを洗い出す良い機会になるものと考える次第です。

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