信用金庫とデザイン学校の提携にみる産学連携のチャンス
● 西武信用金庫と日本デザイナー学院が地域社会の発展に寄与することを目的に、包括的連携・協力協定を締結
10月3日に、西武信用金庫と専門学校日本デザイナー学院(東京都渋谷区)は、上記の提携を発表しました。
(引用は「」でくくります。 改行は筆者挿入、以下同様)
「主な連携・協力内容
●双方の専門的な知見、ノウハウを活用し、地域・事業者の課題解決、地域活性化を目指します。
●同校のアート・デザインに関する専門的知見を中小企業のマーケティング、商品デザイン等に活用し地域の活性化に貢献します。
●中小企業の様々なニーズを同校の教育活動に反映し、同校のノウハウを中小企業が活用することにより産学のコラボレーションを推進します。」
地元の中小企業から学校側がどんなニーズを汲み取って、どのように授業に反映しながら中小企業にソリューションを提供するのか、興味を引きますね。
http://www.seibushinkin.jp/information/new/2017/ndg.html
● 地域の金融機関と専門家の連携
私の参加している研究会で、金融業界に詳しいベテランの先生から、
「現在地域や、中小企業の実情について、金融機関の中では地銀や信用金庫が良く知っている」
と伺いましたが、中小企業診断士、社会保険労務士、行政書士などの士業の専門家と地銀、信用金庫との連携は、お互い積極的に進めようとする方達が多い様に感じています。
今回の記事は、デザイン学校との提携ですが、
一口にデザインといっても、インダストリアルデザインのような商品のデザインから、インターネットを利用したプロモーションデザイン、あるいはデザインシンキングのようなコンセプトデザインまで種々のデザインの概念や手法が、多くの業界で取り入れられつつありますね。
● 自社のニーズを「知的資産」として考える
今回の記事でも、学校(アート・デザインというシーズを持つ側)は、デザインなどの提供先のニーズを今後の学校教育=新しいシーズの開発・取得に繋げるというメリット、中小企業側は、学校からデザインによるソリューションを提供してもらうというメリットを持っています(信用金庫はその仲立ちをすることで、地域活性化に貢献し、更には自社の顧客との関係強化を実現できるというメリットがありますね)。
つまり、「自社の事業ニーズ」自身が、他の業界からは、貴重な知見となるということで、提携に於ける有力な「知的資産」となるわけです。
自社のニーズを、現在の事業だけではなく、将来に向けて幅広く、本質的なところから捉えて、他業界の方にも分かり易く発信できれば、新しい提携先=関係資産の構築にも繋がります。
知的資産経営報告書の価値創造ストーリーは、このような自社ニーズの知的資産としての活用にもつながるツールと考える次第です。
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