IIoTの解説に考える、キーワード「X×α」によるビジネスアイデアの発想法

【今日のポイント】

産業用IoTを示す「IIoT」。

このように、事業分野×IoTのようなX(事業・商品)×α(技術・業態)というキーワードの掛け算(組み合わせ)は、新事業や事業改善を考える上で有効な方法であり、活用することをお勧めする次第です。

 

● IIoTとは、その基本を解説

2019/10/28のIoTNEWSに、小畑俊介氏の解説記事が掲載されていました。
(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同様。)

『様々な産業分野にIoTが普及していく中で、いろんな言い方も登場し出している。
「IIoT」もその一つだ。IIoTの初めのIはIndustrial。つまり、産業分野で使われるIoTのことを指す。
産業界で使われる機器や装置などの設備をインターネットに接続することで、生産性の向上や、サプライチェーン全体の最適化などが可能になる。
本記事では、IIoTの基本を解説する。』

IIoTとは、「Industraial Internet of Things(産業分野のIoT)」とのこと。

本記事では、IIoTの特徴として産業用途であることからくる要件、

IIoTの活用例として、生産性の向上、生産の最適化、サプライチェーン全体の最適化の3点から事例を紹介しており、日本国内での取り組みについては、以下のように経済産業省のコンセプトから紹介しています。

『経済産業省は2017年に、「Connected Industries」の概念を提唱した。その中で、重点取組分野を5つ上げ、取組の加速化と政策資源の集中投入を図っている。』

今後、XIoT(X分野のIoT)とのキーワードがXR(仮想現実関係)やXaaS(X as a Service)の様に広がっていくことを感じさせます。

 

自社事業や商品×手段・ビジネス形態でビジネスを見直す

現在の自社の事業や商品と、AI・IoTなどの新技術の様な手段、またはas a Serviceの様な事業形態の双方を組み合わせることは、新規事業の検討において多く用いられる方法かと思います。

その際に、アイデア発想や事業等の見直しで、「X(自社事業・商品)×α(新技術、自社とは異なる業態)」というキーワードの組み合わせは、視野を広げるのに有効となります。

自社事業や商品については、
『欧州のベジタリアンバーガーの改名規制にみる自社提供価値の定義付のヒント>上位概念で価値を再定義する』
などでもお伝えしているように、

商品コンセプトや顧客提供価値を上位概念で捉え直してキーワードを選ぶことで、既存の商品などにとらわれない発想がしやすくなります。

そこに新技術や事業形態のキーワードを組み合わせるわけですが、有望な事業アイデアを考えつくためには、普段から分野別に多くのキーワードを持っておく事が必要となります。

『時代の潮流を探る方法-キーワードのヒント>軽薄短小化』
などのトピックスでお伝えしている「軽薄短小化」や「集中と分散」、「螺旋的発展」などもこのαとして使えるキーワードになるかと思います。

また、このX×αというキーワードの組み合わせは、SWOT分析やビジョンの見直しなどでも応用できる方法であり、知的資産経営報告書の作成時にも使ってみてはいかがかと考える次第です。

 

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