海外の動画配信会社の競合や国内企業の事業展開にみる、事業ポートフォリオにおける「選択と集中の切り口」の重要性

選択と集中

【今日のポイント】

ネットフリックスとティズニーの比較やNBAのトップ選手の高収益などからは、複数の収益源を持つことの重要性が窺えるかと思います。

この事業ポートフォリを構築するうえで、自社の強みを軸に「選択と集中」すべき分野を設定するための切り口や手法についても検討の必要性が高まっていると感じる次第です。

【目次】
1.ネットフリックスの動画配信会員増のニュース
2.収益源のポートフォリオが事業や個人の経済面への影響を高める
3.事業ポートフォリオにおける「選択と集中」の切り口の重要性
4.自社の強みをビジョンと経営資源から明確化して事業のポートフォリオ検討に活かしていく

 

.ネットフリックスの動画配信会員増のニュース

以下の記事に見るように、2021年も動画配信事業者のネットフリックスの業績が話題に上がっています。

・Netflix、会員2億人突破 10~12月の売上高2割増

2021/1/20の日本経済新聞に以下の記事が掲載されていました。
⇒売上高の過去最高の更新と併せて有料会員数の増加を報じています。

・Netflix会員2億人突破、コロナ禍で動画配信活況 ディズニーやワーナーなど競合が新戦略で対抗

2021/1/21のJBPressは表記の題でネットフリックスとその競合の動向を報じています。

・“収益2.6兆円”動画の覇者Netflix「絶好調決算」から見る“配信戦争”の行方……日本発作品も戦える

2021/1/21のBUSINESS UNSEIDERの西田宗千佳氏[ITジャーナリスト]のコラム記事。
⇒同社の会員数や収益状況、他社のとの競合などから、今後のコンテンツの動向などについても考察されています。

新型コロナ下での動画配信へのニーズの大きさと、ネットによる国際化の動きの一端が窺えると感じた次第です。

 

2.収益源のポートフォリオが事業や個人の経済面への影響を高める

今回の記事や以下の記事からは、「収益源のポートフォリオが事業や個人の経済面への影響を高めている」様子も窺えるかと思います。

・『NBAで最も稼いでいる選手は誰だ! Forbesが2021年の高給取りランキングを発表』
2021/2/11のBASKETBALLKINGに表記の記事が掲載されていました。
⇒FobesがピックアップしたNBAの高給取り選手10名のうち、上記5名についてその収入内容を報じています。

新型コロナ下でもトップ選手の収入が低下しないのは、NBAの収益源がリアルのゲーム以外のマーチャンダイス(グッズ販売)など、複数の収益ポートフォリオを持っていること、スポーツ選手もトップレベルになると、スポーツ以外の収益源も大きくなることがその背景にあるかと思います。

 

エンターテイメントの分野では、ディズニーがリアルとネットに事業ポートフォリオを展開していることや、

個人レベルでは最近日本でも副業が話題になっているように、新型コロナ下で会社や個人の働き方など幅広い分野で変化が加速している中、リスクマネジメントの面からも、複数の収益源を持つことの重要性が組織、個人を問わず高まって行く様子が窺えると感じた次第です。

 

3.事業ポートフォリオにおける「選択と集中」の切り口の重要性

事業ポートフォリオは重要ですが、むやみに広げることも、経営資源や企業のビジョンやブランドとの整合性の面からも難しいかと思います。

 

ネットフリックスの場合はメディアとしてはネット配信に集中し、内容(コンテンツ)は複数の分野に展開している一方で、ディズニーは基本的にエンターテイメント分野に集中しつつ、ネットとリアルを併用しているとの印象を持っていますが、

各社とも、事業ポートフォリオの中でコンテンツとメディアなどの分野ごとに選択と集中を使い分けていると感じます。

 

以下の記事に見るように、自社の提供価値の切り口から自社の強み、あるいは強みとしたい部分をみつけ、その提供方法は複数持つなどの集中と分散の使い分けが、事業環境の変化に素早く対応する上でも重要かと感じます。

 

大手上場企業 御用達のプロフェッショナルWEBデザイナーを大阪の老舗企業に!

2021/1/25にプロフェッショナルWEBデザイナーを200名以上登録している株式会社SEASIDEは表記のプレスリリースを公表しました

(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同様。)

『株式会社ハルでは総合ブランディング事業を展開する中で、顧客の経営の課題に寄り添うにあたり、近年 WEBデザインの需要増していました。

このような中で、この度 株式会社SEASIDEとの接点があり、業務提携をするに至りました。

今回の提携を機に、株式会社ハルでは、経営の上流課題であるブランディングからWEBデザインまで一気通貫でサービス提供をすることができます。

そして、より一層、顧客の企業競争力向上とインターネットでの商流づくりに貢献します。

今後、株式会社SEASIDEでは地方のIT人材が不足している企業に、プロデザイナーをマッチングしていきます。』

デザインという切り口をオンラインで繋げて顧客にトータルソリューションを提供する事業提携モデルと捉えた場合、他分野や他の課題に適用する際にも、この切り口の選び方が重要と感じます。

 

・トイレの満空情報をリアルタイムに可視化。AI×IoTを活用した空き情報配信サービスの実証実験を神戸市で開始

2021/1/20にAI×IoTを活用してあらゆる空き情報を配信するスタートアップ、株式会社バカンは表記のプレスリリースを公表しました。

『今回は、Withコロナ/Afterコロナにおける高い利便性と安心・安全性を兼ね備えた新たな都市づくりへのサービス活用を目的とし、多目的/多機能トイレの空き状況をAI/IoTツールを用いてリアルタイムに配信します。

加えて、トイレの空き情報を施設管理者のHP上から確認できるようにすることで、利用者の方がどこにいてもスマートフォンなどを用いて正確な空き情報を得られる環境を整備します。』

「空き情報」という切り口を、「トイレの混雑」の入り口から「客の利便性」だけでなく「感染防止」へと展開していく方法は他分野にも参考になると感じます。

 

・日本初!“産業財産権”を専門に扱う信託会社『株式会社パソナ知財信託』 1月18日営業開始

2021/1/15に人材派遣事業を手掛けるパソナグループは表記のプレスリリースを公表しました。

『『パソナ知財信託』では、パソナグループとして特許調査業務で2016年度に民間企業初の全技術領域の39技術分野において特許庁に登録した実績や、
親会社であるパソナナレッジパートナーの知的財産管理業務で年間のべ国内約7,000件、海外約7,500件の特許出願を支援している実績と豊富なノウハウを持つ人材を活用すると共に、
これまでパソナナレッジパートナーが法律上取り扱うことができなかった「出願業務」を行うことで、出願から権利の維持・活用まで、お客様のより幅広いニーズに対応する最適なソリューションを提案いたします。』

「人材」と言う切り口で知財関連業務支援に展開すると捉えると、「空き情報」の切り口から市場展開しているバカン社と共通するものを感じた次第です。

 

4.自社の強みをビジョンと経営資源から明確化して事業のポートフォリオ検討に活かしていく

今後の環境変化に備えるためにも、企業規模や業種業態などに応じて、複数の事業、あるいは同じ事業の中で複数のチャネルなどを使い分ける広い意味での事業ポートフォリオを検討し、整備を進めて行くことが必要となって来るのではないかと考えています。

 

その際には、前述のように、自社ならではの切り口で、独自性の維持・強化を図るところと、対応策を複数用意するところを区別し、「集中と分散」を使い分けることが重要となります。

 

この集中すべき切り口を考える際に、知的資産経営の知的資産=自社の強みの源と、自社のビジョンから、自社独自の提供価値とその切り口を押さえておくことは有効な方法の一つではないかと思います。

 

そして、自社の独自の強みを活かせる自社の将来像を描いて、そこから事業のポートフォリオを考える際に、経営デザインシートの全社版と事業版の使い分けも方法の一つとして検討をお勧めする次第です。

 

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