ドローンによる気象観測実証試験にみる、将来のインフラ予測
● 「ドローン向け気象情報提供とドローンによる気象観測の 実証試験を南相馬市で実施へ」
2017年10月18日に、NEDOと日本気象協会は表記の実証試験の実施を公表しました。
https://www.jwa.or.jp/news/2017/10/post-000925.html
(引用は「」でくくります。 改行は筆者挿入、以下同様)
実証試験の概要は以下のとおりです。
「(1)ドローン向け総合気象情報提供機能の開発に向けた実証試験
ドローン離発着場での地上気象観測とドップラーライダーによる上空の風観測を行い、その観測データと実証エリア付近の気象予測をドローン運航者とドローン航空管制事業者へ試験提供を行います。
(中略)
(2)ドローンによる気象観測の実証試験
本実証試験では、気象センサーを搭載したドローンを飛行させ、高度50m、100m、140mの気象観測を行います。この結果は、ドップラーライダーの観測との比較により精度検証を行い、今後の開発に役立てていきます。」
※ドップラー・ライダーとは、ドップラー効果による周波数の変移を観測することで、観測対象の相対的な移動速度と変位を観測する事のできるレーダーの一種(ウイキペディア2017年10月時点)
このブログでも何回か取り上げているドローンですが、その利用環境の整備と活用方法の拡大は、色々な方面で進んでいることが伺われます。
● ドローンによる気象観測の活用
今回の実証の2番めに挙げられた、ドローンによる気象データの取得ですが、今回は主にドップラーライダーの測定性能の検証に用いられるようです。
ドプラーライダーによる風速測定は、風力発電の立地や高さの設定、稼働率等収益予測向けにも需要が拡大していくものと考えられていますが、空中にあって、移動しているセンサーとしてドローンを捉えれば、その使いみちは大きく広がっていきますね。
これはほんの一例ですが、私は、今後ドローンが輸送手段含めて数多く飛行するようになったときには、現在ツイッターの情報が、現在の天気や交通状況の把握にも使われているような形で、風速、日照などのデータ取得の手段として利用されていくものと考えています。
● 広く普及したものを自社事業、あるいは競合や代替手段のインフラとして考える
ドローン以外にも、コンビニなどは、配送、公共料金の支払など、既に広く普及した社会インフラになっていますね。
2017年9月28日の日経テクノロジーでは、
「太陽光で充電する「バッテリー交換型」電動バイク、国内でシェアサービス開始」という住友商事の事業の紹介記事の中で、
着脱式の蓄電池スタンドとして、台湾ではファミリーマートと提携していることを紹介しています。
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/092809359/?ST=tomhel
既存のコンビニがガソリンスタンドを併設することは(その逆は欧米に多く見られますが)まず無理だと思いますが、電動バイクのように電化が進むとコンビニのインフラとしての役割も益々広がることが想像できます。
スマホは情報のインプット、発信のデバイスとして既に地位を確立していますね。
知的資産経営報告書作成におけるSWOT分析など、自社の今後の事業環境を検討する際にも、
ドローンのようにこれから社会インフラになりそうなものを自社事業で活用できないか、あるいは自社の商品・サービスの代替品や競合他社に利用されていくのではないかという視点で、外部環境の動向を捉えることは、今後ますます要求されていくと思います。
その際に、既に社会インフラになっているコンビニやスマホなどの活用方法がどのように広がってきたかを見ておくことは、今後の社会インフラの動向を想像するうえで有効と考える次第です。
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