ユーザーのコミュニティ構築を、知的資産の面から捉えると?
● キャズムVer2から
ハイテク産業のマーケティング理論分野でのベストセラーである
「キャズム」の事例を刷新した、改訂版
「キャズム Ver.2 増補改訂版 新商品をブレイクさせる「超」マーケティング理論」
http://amzn.to/2rqDQNx
を読まれた方も多いかと思います。
その中で、市場のカテゴリーの定義として、
顧客同士の(直接・間接を問わない)情報交換の有無が採り上げ
られています。いわゆる「口コミ」を重視したターゲティングですね。
また、テクニカルサポートを、企業自身が行うだけでなく、
ユーザー同士が情報交換を行なう「場」(サイト)を設定し、
このようなユーザー同士のコミュニティを活性化させることの重要性
も強調しています。
既に、このようなユーザーコミュニティは多くの企業が導入していますが、
自社サイト内だけでなく、アマゾンや価格.comなど流通過程の中にも、
企業横断的なコミュニティ作りを図っている例もありますね。
● ユーザーコミュニティを知的資産と位置づけ、活用する
ユーザーコミュニティの重要性(場合によってはリスク)は、既に広く
認識されている所かと思いますが、自社の事業活動の流れの中で、
どこで構築・強化し、どこで活用するかを考える際に、
ユーザーコミュニティを知的資産と位置づけて、
知的資産経営の流れの中で、強みにつなげ、KPIを設定して
その維持・強化を図っていくことは有効なマネジメント手段かと思います。
既に構築している場合は、自社の強みの裏付けとして、
競合やお客様のニーズと比較した場合に弱いと考える場合は自社の課題
として、知的資産経営に取り入れてはと考える次第です。