中小企業診断協会、知的資産経営実践マニュアルを策定
中小企業診断協会、知的資産経営実践マニュアルを策定
中小企業診断協会では調査・研究事業として、
中小企業の支援に関する様々な調査やマニュアル・ガイドライン策定などを実施しており、その内容は以下のURLから見ることが出来ます。
http://www.j-smeca.jp/contents/001_c_kyokainitsuite/010_c_jigyonaiyou/001_chosa_kenkyu.html
その中で、今回、「知的資産経営支援実践マニュアル」が公表されました。
http://www.j-smeca.jp/attach/kenkyu/honbu/h28/chitekishisankeieisienjissen.pdf
67ページに渡って、
知的資産経営とは、から始まり新規顧客開拓、事業承継、外部ステークホルダーの理解など、事業目的別に、知的資産経営を支援する流れに沿って、事例も交えながら記載されています。
このマニュアルの前文に以下のとおり記載されているように、本マニュアルは中小企業診断士など、知的資産経営を支援する立場の人たち向けのマニュアルとなっていることが大きな特徴かと思います。
「中小企業診断士として支援する具体的なあり方について調査研究し、企業経営の収益力の強化に寄与するものである。なお、当マニュアルは中小企業が知的資産経営に取り組む際に、中小企業診断士等の支援者が活用することを想定してまとめてある。独立行政法人中小企業基盤整備機構が作成したマニュアル等は参考にしているが、支援者が使いやすいことを優先した編集となっているため経営者が独自で取り組む時は留意されたい。 」
また、本マニュアルは、平成 24 年2 月 29 日発行の「知的資産経営支援マニュアル」に新たな視点を織り込み改訂したものとなっています。
2017年3月27日に中小企業庁が中小企業の経営者向けに公表したパンフレット
「会社を未来につなげる/10年先の会社を考えよう」
http://www.chusho.meti.go.jp/zaimu/shoukei/2017/170327shoukei.htm
でも、経営の見える化に向けたアクションの一つに、「知的資産の価値を再認識する」が盛り込まれるなど、知的資産経営に対する意識付けへの取り組みが復活してきたように感じます。
最後は、経営者
上記のマニュアルは支援者向け、パンフレットは経営者向けではありますが、いずれにせよ、知的資産経営が効果を持つかどうかは経営者が知的資産経営を理解し、実践にコミットメントすることが必須ですので、そのような視点から、どうやって経営者に「本気」になっていただくか、そのために支援者はどうすべきかが、今も変わらず問われているとの感を深くした次第です。