知的資産経営レポートをチェックリストに活用すると?
● 簡易な「事業価値を高める経営レポート(知的資産経営報告書)」
このサイトでも紹介していますが、
中小機構では、A3版1枚の簡易な知的資産経営ツールとして、
「事業価値を高める経営レポート(知的資産経営報告書)」
のフォーマットと作成マニュアルを公開しています。
http://www.smrj.go.jp/keiei/chitekishisan/059975.html
これは、知的資産経営を理解するための演習ツールとしても使えるものですが(実際に、知的資産経営関連のセミナーで利用されています)、
同時に、現在企画中のビジネスモデルについて、
抜け漏れがないか、内容がバリューチェーンやマーケティングフローの面で一貫性・整合性を保っているかを確認するチェックリストとしても使えるのではないかと思っています。
例えば、
経営理念との整合性、
ビジネスモデルの流れとそれぞれの段階での競合に対する差別化
自社分析と外部環境分析、
企画しているビジネスのビジョン、戦略、
事業計画と管理指標
と言った要素がそれぞれ入っているかをざっと確認することが出来ます。
さらに1枚にまとめてあるので、他の要素との間に矛盾がないか、
分析から戦略、事業計画まで一貫性があるかを確認しやすくなりますね。
具体的なビジネスモデルを考える上では、このフォーマットはかなり簡易なため、もっと詳細に手順を踏めるフォーマットの方が適している場合も多いかと思いますが、
ある程度ビジネスモデルのアイデア・プランが出来上がったところで、
この事業価値を高める経営レポートのフォーマットに当てはめてみる作業を行うことは、
特にミーティング形式で複数の参加者がビジネスモデルを評価する際には、ひと目見て分かり易いことが重要なので、
有効なチェックリストとして使えると考える次第です。