IT、IoTよるエネルギー業界の変革で先行例となる業界は?
● 海外で動き出す「大型蓄電池シェアリング」
7月5日の日経テクノロジーオンラインに上記の表題の記事が掲載されていました。
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/feature/15/415282/070300016/?P=1
FIT制度の変化が海外のエネルギー事情に及ぼす影響について記載されたものですが、私としては、副題の「蓄電池は電気の“銀行”、住宅間の電力融通も可能に」と
前文の
「銀行のようにアカウントを持って個人用蓄電池として運用できるほか、消費者同士で余った電力を融通し合う試みも始まった。」
という部分にまずは興味を惹かれました。
スマートグリッド、スマートエネルギー(ネットワーク)と、エネルギーのIT化が進み、スマートシティ(スマートコミュニティ)のようにエネルギー以外の分野との共創も始まっていますが、
AI、IoTによってエネルギーの需要家側、供給側とも大きな影響を受ける中で、その進む方向の先行例となる業界はどこでしょうか?
経済産業省 スマートコミュニティのイメージ
http://www.meti.go.jp/policy/energy_environment/smart_community/
● デジタル化が「抽象化」「仮想化」を進める
今回の記事がどこまで意図していたかは分かりませんが、今回の記事を含めて、
IT、IoT、AIによるエネルギーの「デジタル化」が進み、ビジネスモデルは「金融業界」が辿って来た変化をなぞっていくのではないかと私は考えているところです。
紙幣などの実体を伴うものから、デジタル化によって、数字の移動・変化が主体となった金融のように、エネルギーもあくまで実体は伴いつつも、デジタル化により仮想現実的な側面が大きくなり、今回のエネルギー融通やVPP(バーチャルパワープラント)などの商品からさらに金融におけるオプションのような商品(今でもエネルギー資源については、コモディティとしてのオプションなどの金融商品が多く生まれていますが)が数多く登場することは間違いないところですね。
さらにブロックチェーンのような技術とスマートフォンのようなデバイスが個人間での決済機能を実現してきたように、エネルギーの世界でも電力取引市場のような集約化と個人間取引の進行の双方が進んで来るのではないかと想像出来るところです。
● 抽象化が進んでいる業界に注目する
これは、学問の話になりますが、
数学の分野で新しい手法や理論が生まれると、それが次に物理学のような理学分野で適用され、その次には工学分野へというように、抽象度の高い学問分野から実体を伴う分野へと理論やその適用先が移っていくとよく言われます。
ビジネスの世界でも、IT、IoT、AIなどの影響は、抽象化の面を持っていますので、自社のビジネスよりも抽象度の高い業界の辿ってきた道とこれからの動向をみることは、自社が属する業界の今後を予測する時のヒントになると考える次第です。
あなたの業界の先行となる業界はどこでしょうか?
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