医療用スマホアプリに見る「集中と分散」の複合化と対応方法

スマホアプリ 医療

【今日のポイント】

病院などの検査機関から、ユーザーサイドにあるスマートフォンなどへ、医療分野や健康分野でも情報取得の手段は分散型に移行する流れが見えてきています。

一方で、各種の情報を統合して分析・活用するためには集中型のプラットフォームもが必要になってくるかと思います。

この集中と分散が同時並行で進む複合化が、医療分野以外でも進んでいくものと予想する次第です。

 

● GoCheck Kidsで医療費を保存

2019/2/8の1日5分ビジネス英語に表記のトピックスが掲載されていました。

(引用は『』でくくります。 改行は筆者挿入、以下同様)

『Gobiquity Mobile HealthはGoCheck Kidsという名前のiPhoneアプリを開発した。
米食品医薬局(FDA)に登録された最初のアプリである。
デビッド・ファング氏は2011年にGoCheck Kidsのアイデアを企画した。

完全な失明のリスクを減らすことが目的だ。
アプリは子供の治療可能な視力損傷を検査する。アプリは写真を使用して問題を発見する。

43州の最大4,000人の小児科医がGoCheckを使用して900,000人の子供を検査した。

もしソフトウェアがリスク要因を特定したら、Gobiquity検査チームはそれを確認し、アラートをその子供の電子健康記録に送信する。セールスフォース創業者のマーク・ベニオフ氏を含む投資家たちから2,000万ドルを調達した。』

スマートフォンのアプリが、健康だけでなく、既に医療現場でも使われていることに、情報取得デバイスとしてのスマートフォンの完成度の高さと、それの活用先の広がりを感じます。

Gobiquity Mobile Health社

 

 

● デバイスは分散化へ、データーは集中へ

今回の記事や以下の記事からは、「集中と分散の複合化」の流れが窺われるかと思います。

デバイス面、特に情報取得の面では、

病院の医療検査機器という集中から、スマートフォンやスマートウォッチへ、更には身体埋込み型のデバイスも含むユーザー側のデバイスへと分散化が進んでいくことが見て取れます。

「共通デバイスはスマホが最後かも」スマホファーストの先にあるメディアの未来

ここ1年、「スマホの次は何か?」ばかり考えてきた

一方で、情報の集約という面では、

ユーザーサイドでは現在のところスマートフォンに一元化されていき、

平行して、電子カルテや日々の健康関連情報(運動、睡眠など)を統合し、分析したうえで、複数のユーザーが活用するプラットフォームも出てくる(あるいは既に出てきている)かと思います。

私がお世話になっている下記の脳ドックでも、取得したMRI画像データをそのクリニックだけでなく、全国の複数の専門医に診断してもらうというスキームを使っています。

メディカルチェックスタジオ

IoTによりデバイスはより対象に近づく方向に分散化し、得られた情報は他の情報と利用できるように集約される。情報の管理にはAIやICTの技術が導入され、情報の分析と活用の場面ではAIと人間の協働(一次分析はAI、その中でさらに専門的な判断が必要な場合は人間など)が進むことを予想した次第です。

なお、分析については、精神医学の面で、AIで患者のパターンを5種類に分類して、それぞれの特徴に合わせた治療を行う試みが先日のTV番組でも採り上げられていたかと思います。

● 情報の取得手段と集約・分析・活用先を集中と分散の視点から予想する

医療用分野というのは、緊急性や必要性が高く、技術面でも高度なレベルが要求されますので、そこで進められているAI・IoTの活用事例などは、リスク対策や規制緩和なども含めて、他業界にとっても先行事例になり得るかと思います。

自社に必要な情報、特に顧客や取引先の情報の取得方法に、スマートフォンやSNSなどの既存の分散型の手段を活用することは、より顧客密着型のサービスやビジネスモデルを考える上で有効な視点ですね。

また、情報の集約・分析については、既存の情報プラットフォームサービスなども含めて、今後どの様な集中型のプラットフォーマーが登場してくるのか、あるいはGAFAのような既存のプラットフォーマーがどの様なサービスを展開してくるのか、利用するうえでも、競合するうえでもアンテナを張って、中長期的な影響を予測することの必要性を改めて今回の記事から感じます。

そして、上記のような見直しと予測、打ち手の検討において、知的資産経営報告書のSWOT分析と価値創造ストーリーは有効な方法と考える次第です。

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