信金の知財評価にみる「支援の仕組み」を知っておく効果
● 特許評価し融資・助言 地銀や信金、目利き力磨く
2018/9/23 の日経に表記の記事が掲載されていました。
(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)
『地域金融機関が中小企業などの持つ知的財産を切り口に多様なサービスに取り組み始めた。
専門家の力を借りて特許などの有望性を評価し、融資の判断材料や経営指南につなげる。
知財評価の目利き力を高めようと体制を見直す動きもある。
担保や保証に依存しない金融サービスが広がれば独自技術を持つ企業の育成を後押ししそうだ。(編集委員 渋谷高弘)』
と、中小企業の強みを知的財産の面から評価して金融面で支援していくという取り組みを、海外進出に向けた資金調達の支援につなげた段ボール製造ラインの検査装置を作る企業の事例などを挙げて紹介しています。
● 「しんきんファミリーにおける事業承継・M&A事例集」
日経の記事は知財による中小企業の力の評価とそれを切り口にした支援サービスへの取り組みですが、
先日、表記の書籍から、個々の中小企業に踏み込んでその強みや課題を理解し、支援する事例を見ていたため、この目利き力というのも単なるスキルではなく、コミュニケーションを伴った人間的な力を必要とするものではないかと感じました。
「しんきんファミリーにおける事業承継・M&A事例集」
2018/8/23 飯塚 仁康 (著), 鈴木 安夫 (監修)
本書では、信金のM&Aセンターの活動を、事例を通じて紹介するものですが、
地域の信金と中央の本部、M&Aセンターの迅速な連携の重要性と、その連携の入口(きっかけ)が地域の信金の担当者がどれだけ自社の顧客である中小企業の悩み事を真剣に受け止め、さらに本部につないでいるかが問われていることを説いています。
顧客の声をいかに社内の関係部所で共有し、対応するかという視点からも中々参考になるかと思います。
● 支援の仕組みを知るメリット、知らないリスク
日経の記事のような、中小企業の知財を活用するための支援や、事業承継におけるM&Aを活用するための支援も、このような仕組みがあることを中小企業側が知っているかどうかで専門家や金融機関への相談の仕方も変わってきますね。
どんな支援体制があるか、例えば信金ならば、その支店レベルだけだなく関連する政策含めて全体像を見ておくと、相談する事自体を思いつくきっかけを増やすことに繋がるかと思います。
行政や専門家の支援を活用する側にとっても、こういった支援の仕組みを知ったうえで、質問、相談することの必要性を改めて感じた次第です。
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