アースシップにみる、予測と共感からのネット活用の視点

【今日のポイント】

天然素材やリサイクル素材を利用し、エネルギー等も自給自足するアースシップ
日本でも取り組みが始まっていますが、バーチャル(ネット)とリアルの併用において、予測・検証(技術)と、取り組みやビジョンに対する共感の獲得の双方の視点から検討することは、知的資産経営の面でも重要性を増すものと考える次第です。

【目次】
1.2022/04/22アースシップ:自然と廃棄物が共存する場所 Earthships: Where nature and waste come together
2.リアルとネット(仮想現実)の併用が予測技術と共感の両面から循環型社会の構築を進める
3.自社や属する業界の知的資産などの経営資源を、「予測」と「共感」の面からネットで活用する

1.2022/04/22アースシップ:自然と廃棄物が共存する場所 Earthships: Where nature and waste come together

2022/4/22の1日5分ビジネス英語に表記の記事が掲載されていました。

https://matt-english.com/podcast/20220422
(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同様。)

『「アースシップが350万ドルで売りに出された(市場に降り立った)」という見出しのニュースがあった。
宇宙船が地球に降り立つイメージを与える見出しである。
しかし、実際は、天然素材やリサイクル素材、廃棄物などを使って、自己完結型で持続可能な居住空間を実現する物件のことだった。
建築家のマイケル・レイノルズが少なくとも半世紀前に生み出したアイデアだ。 』

この記事でも、レノルズ氏は半世紀前にアイデアを生み出したと記載されているように、廃材などを活用した建築は、以前から多く存在していますが、

今回の記事にあるように、自然エネルギーや雨水を活用し、できる限り水や電気を自給自足するというオフグリッドなどが実現したのは、最近のソーラーや風力、蓄電池等の技術の進展によるものと思います。

古いアイデアが、新しい技術で実現するという「温故知新」の事例としても興味深いと感じた次第です。

なお、日本でも、以下の記事のように、アースシップを建築し、普及を支援する活動が進められています。

『日本初の〈アースシップ〉!廃タイヤ、空き缶、空き瓶でできた“地球をゆりかごにしている家”』
2019/12/20のcoLocalマガジンハウスの記事。
https://colocal.jp/topics/think-japan/local-action/20191220_131226.html

同記事で採り上げられているアースシップのサイトはこちら。

『Welcome to EarthshipMIMA』
徳島県美馬市のEarthship MiMAのサイト。
https://www.earthshipmima.com/

徳島県では、この他にも、上勝町でのリサイクルセンターなど、地域ぐるみでの循環型社会構築に取り組んでいる事例があり、このような地域の特性と技術の双方を活用しつつ、ネットなどを通じて同様の活動を支援する動きが今後も広がっていくものと、期待を込めて予想する次第です。

『上勝町ゼロ ・ ウェイストセンター』
https://why-kamikatsu.jp/

 

2.リアルとネット(仮想現実)の併用が予測技術と共感の両面から循環型社会の構築を進める

今回の記事と、以下の参考記事からは、
リアルとネット(仮想現実)の併用予測技術と共感の両面から循環型社会の構築を進める」様子が窺えるかと思います。

今回の記事からは「宇宙船地球号」とのフレーズを思い出しましたが、
有限な地球上で、今回のような地道なリアルでの取り組みも必要である事を再認識しました。
一方で、トレーサビリティ技術や、システムやルールの設計のためのデジタルツインなどのシミュレーション技術循環型社会の構築において重要性を増していると感じます。

リアルとネットの双方を連携させる取り組みが環境保護や循環型社会の促進においても進むものと考える次第です。

参考記事〉
 
『Security Matters Ltd.|「循環型経済」志向のブロックチェーンレコードと独自デジタルツイン技術』
2021/5/13の株式会社HashHubの記事。
https://hashhub-research.com/articles/2021-05-13-about-security-matters

『サーキュラーエコノミーを支援する』
2022/3/9のOpen Hubの、
『TECとお客さまをつなぐ情報誌 2022.03 vol.12 』の記事。
https://openhub.ntt.com/journal/2417.html

 

また、今回の記事からは、
既存の資源や技術の新規用途開発と言う課題が今後さらに必要性を高めるため、
バイオテクノロジー、プラスチックのリサイクル技術などの、今までに得られた幅広い分野でのデータ、知見、技術の保管・管理と共有や、リアルの生物資源の確保=生物多様性の維持の重要性も増していると感じた次第です。

 

3.自社や属する業界の知的資産などの経営資源を、「予測」と「共感」の面からネットで活用する

上記のような取り組みは、環境対策だけでなく、その他の事業課題においても対応のヒントになるかと思います。

以下の記事などにもみるように、デジタルツインなどの予測技術とIoTを用いた現状把握の技術は、生産性向上の目的でも適用が進んでいますが、

社内、あるいはバリューチェーン全体で取り組む上では、データなど共有などの実務面に加えて、プレーヤー同士の目的共有と共感も重要となるかと思います。

自社だけでは困難な課題ネットも使って複数の知恵やお金、技術を集めて実現していくというのは、環境問題で有名なグレタ・ツンベルクさんの活動や、トラッシュゴミチャレンジのような、ゴミ拾いによる清掃運動がSNSなどを通して広がっていった事例などにもみるように、

中小企業においても、ネットの活用より取り組める方法かと思います。

ネットやデジタルを、予測(とその検証)などの実務面と、価値観の共有や共感の双方を組みあせて使うことは、知的資産経営の人的資産(ネット・デジタルスキルなど)構造資産(システム、ブランド、知的財産など)関係資産(取引先や顧客、社会とのつながり、信頼感など)の全ての面で、検討・活用できる視点と考える次第です。

● トラック予約受付サービス MOVO Berth、トラックドライバーの3人に1人が利用するサービスに

2022/4/18に「運ぶを最適化する」をミッションとして、企業間物流の最適化を目指す株式会社Hacobuは表記のプレスリリースを公表しました。

https://movo.co.jp/news/2677

『Logistics Cloud MOVOのアプリケーションのひとつで、トラックバースの予約や物流拠点における入退場受付をオンライン上で管理する仕組み。
トラックの待機問題の解消や庫内作業の生産性向上が可能。』

「待機時間」という「空いている時間や場所などの情報」を得て、その削減や活用を図る視点は、混雑解消など他の分野でも活用が進んでいる、有望なキーワードと感じる次第です。

 

● 作業内容や環境が変化しても行動をリアルタイムに決定・実行可能な深層予測学習型のロボット制御技術を開発

2022/4/15に、早稲田大学は、表記のトピックスを公表しました。

https://www.waseda.jp/top/news/79811

『早稲田大学理工学術院の尾形 哲也(おがた てつや)教授と日立製作所の研究グループは、ロボットの過去の学習内容と現実との差を認識し、次の行動をリアルタイムに決定・実行可能な、深層予測学習型のロボット制御技術を開発しました。』

予測と現実の差を埋めるために複数の予測モデルを用意して使い分ける点、脳などの人間(生物)の理解がAI開発でも重要である点などは、AI・ロボット利用だけでなく、他の分野の技術開発とその成果活用のうえで、参考になると感じる次第です。

 

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