動物愛護団体の慣用句改変提案にみる世の中の感性や考え方の把握方法

ことわざ 慣用句

● PETAの「言葉に気をつけよう」運動

2018/12/12の1日5分ビジネス英語に表記のトピックスが掲載されています。
PETAという動物愛護団体が提案している、動物を題材にした慣用句の言い換えに関する記事です。

(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)

『PETAは、現在使用されている多くのよく知られている言葉に代わって、新しい動物にやさしい表現を提案している。「一石二鳥」と言う代わりに、PETAは「1つのスコーンで2匹の鳥にえさを与える」と言うように提案している。同様に、「死に馬にむちを打つ」という慣用句は「えさを与えた馬にさらにえさを与える」に、「牛の角を捕まえる」「花のとげをつかむ」になる。』

同トピックスでは、PETAのこの提案に批判的な意見が多いようで、
その一つは、動物に対する差別的用語と、人種差別のような少数民族集団への差別を同一視しようとする点、

また、PETAの提案された言葉の多くは、使い慣れた現在の慣用句と異なり違和感があるというものです。

言霊」と言うように、言葉が思考を司る、人は言葉で思考するので、表現の自由は、思考、思想の自由につながるかと思います。

言葉の定義に共通認識は必要ですが、使い方については、ある程度の幅や寛容性が必要と感じています。

 

● SNSが言葉に与える影響

上記のように、今まで長い間使われてきた慣用句などは、文化的な背景も持っており、一定の存在意義を持っていますが、
その一方で、SNSなど新しいメディアにより、絵文字なども含めて新しい言葉や言葉の使い方が出てくることも日頃目にしますね。

SNSに限らず、昔のポケベルでは、

「045105110」で「仕事遅れる」
「1056194」で「今から行くよ」

などのメッセージが使われていていました。

このように、メッセージを伝える方法・デバイスやメディアが変わることで、新しい言葉や語句が生まれて、また消えていくという変化も起きています。

 

● 言葉の変化からで、考え方・感じ方の変化をみる

昔のポケベル、今のSNSなどから出てくる新しい言葉だけでなく、時代によって従来の言葉の定義や使い方も変わって行くことがありますが、

先程、「言霊」といったとおり、言葉が思考に、ひいては行動とその結果にも影響してくるので、言葉の移り変わりに関心を持つことは必要かと思います。

「「豆腐」の定義付けの動きにみる「定義」と「メッセージ」の関係」

「ジャストシステムの労働生産性アンケート調査に考える「言葉の定義の共有」」

「マネジメントシステム国際規格にみる言葉の定義の重要性」

など、このブログでも今までに、

顧客へのメッセージ、生産性向上などの施策の実効性担保、経営理念や方針の共有などの点から言葉の定義とその共有の重要性をお伝えしてきましたが、

今回の記事のような、言葉の変化という点についても、マーケティング、顧客や社会の心理的な変化などの視点からアンテナを張ることが大切かと思います。

また、以下のコラム記事にもあるように、流行語大賞なども言葉の変化を考える良良い機会の一つと考える次第です。

「2018年ユーキャン新語・流行語大賞」のノミネートについて、新語等からビジネスのヒントを得る例の紹介記事。

「本日も東奔西走/中小企業診断士からの応援歌(177)新語・流行語に見る飯の種」 2018/11/13 日刊工業新聞

 

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