「知的財産推進計画2020」にみる、「新型コロナ対応の仮設と検証のサイクル」

新型コロナウィウルス covit-19

【今日のポイント】

新型コロナ対応の中で公表された知的財産推進計画2020。

「ニュー・ノーマルに向けた知財戦略」と題して、ウィズコロナ時代の日本の知財戦略の方針を記載しています。

新型コロナ対応を「実証実験と見立てる」としている点に、官民を問わず、想定外の事象が生じる中での仮説と検証のサイクルを回し続ける必要性を再認識する次第です。

● 知財でデジタル化促進 政府が計画決定

2020/5/27の日経新聞に表記の記事が掲載されていました。

2020/5/27の知的財産推進計画2020の公表を報じています。

同計画を策定した知的財産戦略本部の会合のサイトはこちら

知的財産推進計画2020本文はこちら
同計画の概要はこちら
同計画の工程表はこちら
(引用は『』でくくります。改行は筆者挿入。以下同様。)

『新型コロナ後の「ニュー・ノーマル」に向けた知財戦略』

との副題で、2019年度までの3つの柱(脱平均、融合、共感)による価値デザイン社会の構築に、デジタルトランスフォーメーションなどの施策と今回の新型コロナ対応を組み合わせるという、新型コロナ対応を「実証実験と見立てる」との基本方針を掲げています。

まず、

『2.「ニュー・ノーマル」と知財戦略』

との題で、新型コロナの影響とそれを踏まえた知財戦略の在り方について

『①社会全体の DX の加速
②文化産業に対する国の支援の在り方
③知的財産の保護と利用、公益と私権とのバランス
④価値デザインの実践拡大』

の4項目に渡って述べたあと、

新型コロナ対策と同計画の関係について記載しています。

そして、具体的な施策の方向性については、

3.イノベーションエコシステムにおける戦略的な知財活用の推進
4.CJ 戦略の実行 (CJ=Create Japan)
5.コンテンツ・クリエーション・エコシステムの構築』

の3項目を挙げて記載しています。

デジタル化やクールジャパンの立て直し、コンテンツ・データ利活用の促進などの項目に、最近アニメ(漫画)の「鬼滅の刃」が注目を集めている背景の一端も感じた次第です。

2019年度の知的財産推進計画で挙げられていた、価値デザイン社会や3つの柱については、以下のトピックスでも取り上げていますので、併せてご覧いただければ、大変幸いに存じます。

『知的財産推進計画2019にみる「尖る価値」の評価の高まり』

なお、今年度の推進計画でも重視している、デザインの視点については、以下の記事も参考になるかと思います。

『[新連載]事業に伴走するには? デザイナーが持つべき4つの視点』
2020/5/27のCreatorZineの記事。

「UI/UXデザイン」においてデザイナーに求められる4つの視点(スキル)について記載しています。

デザイナーに限らず、自分の専門性を持って社会、組織に貢献する際に必要な視点と感じる次第です。

 

● 新型コロナ対応の仮説と検証のサイクル

今回の知的財産推進計画2020では、筆頭に新型コロナ対応を「実証実験と見立てる」としている点が非常に目を惹くかと思います。

政府は、今までにも「規制のサンドボックス」などデジタル化やIT産業の推進などにおいて、社会実証を推進する施策を掲げていましたが、

実験には「失敗も想定している」ということも含まれているかと思いますので、

今後、仮説⇒検証⇒再仮説⇒再検証のトライ・アンド・エラーのサイクルを回すという視点が、政府の施策レベルでも重要視される可能性が窺えるかと思います。

背景には、新型コロナという想定外の事象が世界規模で生じていること、

また、東日本大震災などの大規模災害も含めて、決まったレールの上を走るということが実態としてできないことが明確になってきたことなども挙げられるかと考えています。

新型コロナ対応を始めとして、企業レベルでもVUCA(Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、 Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性))といわれる複雑かつ不確実性が高まっている現在

いかに仮説と検証のサイクルを他者より早く、低コストで効率よく回していくかが問われていると改めて感じます。

そのためには、仮説を立てる手順・情報源などと、検証する上での手順・情報源などはある程度標準化して、フォーマットを作っておくことも、上記のサイクルを効率よく回す上で有効な方法であり、そのフォーマットの一つとして、経営デザインシートや知的資産経営報告書の活用をお勧めする次第です。

 

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