「アベンジャーズ/エンドゲーム」のヒットにみる「『ワンピース』型チームへのニーズの高まり」

海賊船 ワン・ピース

【今日のポイント】

「アベンジャーズ/エンドゲーム」「ゲーム・オブ・スローンズ」の大ヒット。

高度な画像やプロット、「最終話という状況」が持つ魅力やプロモーションの規模やレベルの高さはもちろんのこと、

「異なる能力を持つ者たちが共通のビジョンの元に集い、協力する」というONE PIECE』(ワンピースのようなチームへのニーズや期待も窺えると考える次第です。

 

● ディズニー、「アベンジャーズ」首位目前 興行収入

2019/5/9の日経新聞に表記の記事が掲載されていました。

(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)

『4月末に公開した映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」の世界興行収入は過去最速で20億ドル(約2200億円)を突破。
早ければ今週末にも「アバター」を抜いて歴代首位に躍り出る。

21世紀フォックスを買収し、興行収入トップ5全作品に関わるディズニー。力を入れている動画配信事業との相乗効果を生み出せるかが問われる。』

ディズニーが動画配信を含めたマルチメディア戦略に乗り出すことと、そのリスクについても報じています。

 

● 大ヒット中の「ゲーム・オブ・スローンズ」最終話

「ゲーム・オブ・スローンズ」最終話シリーズについては、ポッドキャストの『バイリンガルニュース』でも熱く語られていたので、気にはなっていましたが、TVCMを見た家内も「これって映画じゃないの!?」と驚くほどの迫力と臨場感ですね。

(同ポッドキャストでは、ゲーム・オブ・スローンズを「GoT」と略しています)

(出典:バイリンガルニュース)

昔、ゲームのファイナルファンタジーを見たときに、それまでのゲームとは一線を画す映像に「映画かTVドラマじゃないのか?」と驚いたことを思い出した次第です。

 

● ワン・ピース型のチームワークの魅力

今回のアベンジャーズやゲーム・オブ・スローンズの記事からは、

「ビジョンを核にしたONE PIECE』(ワンピース型のチームビルディングとチームワークへのニーズの高まり」も窺えるかと思います。

「アベンジャーズ/エンドゲーム」や「ゲーム・オブ・スローンズ」の最終シリーズの人気には、もちろん「最終話」としての魅力や、プロモーション、また、内容自体のレベルの高さの効果も大きいと思いますが(「ゲーム・オブ・スローンズ」は一話ごとの制作費用が10億円以上とのこと、まさに映画並みですね)、

「複数の、異なる能力、異なる背景を持つヒーローが共通の目的のために集まる」という点も魅力となっているかと思います。


ゲーム・オブ・スローンズ等についても、その画像の迫力、演出に加えて、一人の主人公ではなく、各登場人物がいわゆる「キャラが立っている」点や人間ドラマとしての魅力を指摘している記事も目にします。

ONE PIECE」は、本トピックス掲載時点のウィキペディアによれば、シリーズ累計で国内3億8,000万部、海外で7,000万部を突破しているとのことですが、

一人のリーダーが他を引っ張っていく形から、ルフィのビジョンに共鳴して異なる能力を持った仲間が集まり、対等な関係でチームを組んで冒険に乗り出すというところに、国境を超えて、現在求められているチームワークの姿を見ているということは、同漫画を題材にしたいくつかのビジネス書などからも窺えるところかと思います。

● ネットによるビジョンの共有と実現

以前、『ネットによるビジョンの伝達方法>リアルな行動との組み合わせ』
や、
『フランスのスタートアップコミュニティにみるビジョンへの共感が牽引する新しいエコシステム』
の中でもご紹介したとおり、ビジョンを伝え、それを共有する手段がSNS等で大きく広がっています。

そしてそのビジョンに共感した人たちが、ネットとリアルを利用して、時間や距離の制約を超えてチームを組む方法も進んでいます。

そこにクラウドファンディングのような、資金調達の選択肢も加わり、ビジョン駆動形とでも言った、ワンピース型のチームワークが進んでいくものと考える次第です。

 

● 関連する本ブログのトピックス

『ネットによるビジョンの伝達方法>リアルな行動との組み合わせ』

ネット上の多様な媒体で自分のビジョンを伝える際には、ビジョンに基づくリアルな行動を併せて、動画、画像で伝えることが、単に言葉だけで伝える以上の効果を持つことを示した事例の紹介。

『フランスのスタートアップコミュニティにみるビジョンへの共感が牽引する新しいエコシステム』

掲げるビジョン(難題を解決する)に共感して集まってくる企業が、そのコミュニティの強さや独自性を支えている事例の紹介。

 

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