デザインとRPAに考える、標準化と差別化におけるデザインや知財の活用

【今日のポイント】

RPAは生産性向上の手段として普及してきましたが、その中で業界特化などの標準化と差別化の使い分けによるポジショニングは今後重要な課題となってくるかと思います。
また、その際に、自社の強みをデザインという視点から見直してみることは、検討の幅と視野を広げて、新しい自社の強みと提供価値を確認できる手段として検討をお勧めする次第です。

【目次】
1.RPAによる業界の業務効率化
2.知財とデザインによるブランディング
3.オープン・クローズ戦略、標準化と差別化にデザインも加えて考える

 

1.RPAによる業界の業務効率化

・DeNAとLIFULL Marketing PartnersがRPA分野で協業 RPAサービス「Coopel」を活用し不動産業界の業務効率化を促進

2021/3/8に株式会社ディー・エヌ・エーは表記のプレスリリースを公表しました。

(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同様。)

『今回、CoopelとLMPが連携することにより、不動産業界に最適化された形でのRPA導入を支援付きで安価に提供することが可能です。

RPAの導入には、「想定よりコストがかかる」、「推進できる人材が社内にいない」、「運用に負荷がかかり、思った効果が上がらない」などの状況に陥りがちですが、導入から運用、その後の改善案の検討までを一貫して支援することでこれらの課題を解決し、業務効率化はもちろん不動産事業者様のDX推進や付加価値向上を強力にサポートします。』

⇒RPAは、既に多くの企業で導入され、業務の効率化に貢献しつつ、その運用における課題なども見えてきていますが、
業界や企業、職場別にカスタマイズしつつ、全体最適や標準化に繋げていく流れがRPAにおいても進むものと考える次第です。

 

2.知財とデザインによるブランディング

・デザイナー&コピーライター夫婦の新サービスが第1回「技術・ブランド・知的財産ビジネスプランコンテスト」奨励賞を受賞!

2021/3/9の@Pressに表記の記事が掲載されていました。

⇒日本弁理士会が主催している「令和2年度 技術・ブランド・知的財産ビジネスプランコンテスト」はコンテストで、デザイン会社、DRESSERSがベビーのおしゃれな手形アートがいつでも気軽に作れる!出産記念グッズの新ジャンル『うまれた手』で奨励賞を受賞したというもの。

このコンテストは、技術・ブランド・デザインなどの知的財産を用いた、新たな萌芽的ビジネスプランを発掘・表彰し、さらに表彰を受けた案件には弁理士等によるフォローアップも行うというものです。

開催結果はこちら

上記のDRESSERS社は、デザイナー&コピーライター夫婦によるデザイン会社で、コミュニケーションの戦略・企画立案から、ディレクション、アウトプットまでクリエイティブワーク全般に渡るサービスを提供しています。

同社の受賞プランの受賞理由について、上記コンテストの開催結果では、以下のように記載されています。

『従来あった手形ビジネスにデザインアートを加えることで、新たなビジネスモデルを展開しており、マーケットの着眼点もよい。

スマホ写真を送信するだけで商品ができあがる手軽さが魅力である。

商標登録出願を行い、知的財産を用いたブランディングに注力しており、今後の成長が期待できる。』

デザイナーやコピーライターに限らず、ブランドとその知財権の活用は身近になってきている事を改めて感じます。

 

3.オープン・クローズ戦略、標準化と差別化にデザインも加えて考える

オープンイノベーションなど、他社との連携による事業改革・イノベーションは、今後も重要な課題となりますが、その際に、自社はどんな強みを持って、提携相手と顧客に価値を提供し、自社の事業優位性を確保するかというポジショニングは必須の検討項目であり、そこではいわゆるオープン・クローズ戦略や標準化と差別化の使い分けなども検討が必要となります。

その際の自社の強みとして、以前のトピックス『エアロネクスト社のドローンロボットにみる、グローバルなブランド戦略と自社事業へのヒント』でご紹介したドローン企業エアロネクスト社の、自社の「尖った技術」という差別化要因・強みを商標や意匠も含めた知的財産を最大限に活用するという、同社の一貫したブランド戦略における「技術」を「デザイン」に置き換えて

自社の提供価値を表す強みとして、デザインという視点、そのデザインを生み出して活用する仕組みという視点から、自社の知的資産を経営デザインシートなどを利用して見直してみることは、自社の強みを別の側面から見直す方法の一つとなるかと思います。

更に今まで自社の強みと認識していた「技術」などと「デザイン」を組み合わせて自社のポジショニングを見直してみることは、
今既に持っている自社の強みの再認識・再定義による新しい提供価値のヒントを得る方法として試してみる価値があるものと考える次第です。

 

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