「自撮り」が広げるビジネスチャンス

●　人気“VR施設”、成功のワケは「カップル狙い」と「インスタ映え」

2017年10月13日のＩＴmediaビジネスONLINEで、上記の記事が掲載されました。
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1710/13/news076.html
（引用は「」でくくります。　改行は筆者挿入、以下同様）

この記事では、「アドアーズが16年12月から運営する「VR PARK TOKYO」（東京・渋谷）と、バンダイナムコエンターテインメントが7月にオープンした「VR ZONE SHINJUKU」（東京・新宿）」の２店を採り上げて、ＶＲアトラクション施設がヒットする背景について記載しています。

その中で、「マリオカート」や「エヴァンゲリオン」などコンテンツ自体の人気もさることながら、
「プロジェクションマッピングを駆使した内外のインテリアが“撮影スポット”として話題を呼び、カップルが施設内でのツーショットをInstagramに投稿するケースも多い。」
と「インスタ映え」する撮影スポットであることも人気の一つとして挙げているところに関心を持ちました。

「インスタ映え」については、2017年2月20日のSankeiBizでも、
セルフィー（自撮り）ブームに便乗して、米国の化粧品小売がアプリと連動させて売上とシェアを伸ばしているという記事を掲載しています。

http://www.sankeibiz.jp/macro/news/170220/mcb1702200500016-n1.htm

私自身は、愛聴している「Ⅰ日分ビジネス英語」の「セルフィー、化粧品小売市場をけん引」という記事でセルフィーの流行が実店舗内の化粧品小売市場の回復に貢献しているといことを知りました。
https://matt-english.com/podcast/20170411

●　「自撮り」が増えると何が増える？

上記の記事のように、インスタグラムというメディアによって、自撮りが増え、それにともなって「インスタ映え」という新たなニーズが出てきたことが化粧品や撮影スポットのヒットにつながってきたことが見て取れますね。

同様の事象は、フェースブックなど他のＳＮＳにも見られることかと思います。

逆に、ＳＮＳによって代替されてしまったニーズを提供していた企業や業界は、打撃を受けることになりますね。

ここで「自撮り」が増えると何が増えるかについて、ちょっと考えると（あまり考えなくとも）すぐに、「撮影スポットやイベントに関する口コミ」が増える事が容易に想像できます。

今回のVR施設のような、漫画やアニメのコンテンツ繋がりで考えると、

東京祖師谷の「ウルトラマン商店街」や、福島県須賀川市の「すかがわ市M７８光の町」も、ファンが大喜びする撮影スポット、イベントを数多く用意することで、訪れた観光客がインスタグラムやフェースブックに投稿して、自分たちの替わりに宣伝してくれるわけですね。
（須賀川市の場合は、行政のホームページにもウルトラマンが飛んでいたりと、かなり徹底してウルトラの国を演出しています）

祖師谷のウルトラマン商店街公式ＨＰ：http://www.ultraman-shotengai.com/

すかがわ市市M７８光の町：http://m78-sukagawa.jp/map/

●　お客の「自撮り」＝「見栄の良し悪し」を意識して口コミの利用を考える

飲食店系ならば、今までも「食べログ」など口コミサイトにお店の構えや料理などが掲載されていて、その出来栄えがお店の評判に影響を与えていますが、

町おこしに限らず、お店自身や、その商品・サービスの「見栄え」、特にお客様が使用している時の「見栄え」が、ＳＮＳ等を通じて自社の評価に大きな影響を与える様になってきていることが上記の記事からも見て取れます。

自社の商品・サービスが利用されるシーンを具体的に想像して、その使用価値だけでなく、使用されるシーンの「見栄え」にも意識することで、お客様自身による口コミの効果も更にアップ出来るのではないでしょうか？

このような、「お客様が使用する時の見栄えの良さ」やそれを演出・改善するスキルも重要な知的資産となってくるものと想像する次第です。

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