ライバルを見つけるのに特許情報をどう役立てるか?
● 特許庁の特許出願技術動向調査
特許庁では、5月8日に第四次産業革命との繋がりが深いIoT関連技術
である「スマートマニュファクチャリング技術」や、革新的なバイオ
テクノロジー技術である「ゲノム編集及び遺伝子治療関連技術」等、
社会的に注目を集めている分野を中心に選定した15の技術テーマで、
特許出願情報の調査を実施し、公表しました。
http://www.meti.go.jp/press/2017/05/20170508002/20170508002.html
いかがそのテーマの一覧です。(上記リリース記事より引用)
「平成28年度調査実施テーマ一覧
スマートマニュファクチャリング技術
クラウドサービス・クラウドビジネス
施設園芸農業
ゲノム編集及び遺伝子治療関連技術
人工臓器
移動体用カメラ
電池の試験及び状態検出
ASEAN各国及びインドにおける自動車技術
ファインバブル技術
繊維強化プラスチック
LTE-Advanced及び5Gに向けた移動体無線通信システム
次世代動画像符号化技術
GaNパワーデバイス
高効率火力発電・発電用ガスタービン
水処理」
自社に関連の深いテーマがあれば、概要だけでも一読される価値は
あるかと思います。
平成28年度特許出願技術動向調査各テーマ概要
http://www.meti.go.jp/press/2017/05/20170508002/20170508002-1.pdf
特許出願技術動向調査等報告外部リンク
https://www.jpo.go.jp/shiryou/gidou-houkoku.htm
● 特許情報から、その分野のプレーヤーを把握する
特許出願は通常1年半経ってから公開されるので、最新の情報とは言
い難い面もありますが、
出願人を見れば、どんな企業がその技術分野で研究開発を行っている
か、またその出入りが分かります。
特に、自社が土地勘を持たない新規市場に出ていく場合などは、
意外な企業がその技術分野で特許を持っていたりすることがあります
ので、リスクマネジメントとしても、提携先を探すきっかけとしても
使えるかと思います。
● 知的資産の蓄積状況を探す糸口に
知的財産は、知的資産の一部でしかありませんが、その分野で知的財
産を持っているということは、それ以外の知的資産も持っている可能
性が高いことは間違いないかと思います。
相手がわかれば、そのホームページや発表論文等で、さらに情報を
集めることが可能ですので、「誰について情報を集めるべきか?」を
知る上で、特許情報も役に立つと考える次第です。