VRやARはビジネスツアー(視察旅行)の代替となるか?

● 視察旅行をアレンジする企業

今年、私がチームでコンサルティングしている会社様は、海外の視察旅行のアレンジもされていらっしゃいます。

その会社様では、他社の市場開拓の支援サービスの一環として視察旅行を主催しているのですが、現地の企業とのアポイント、ロジスティクス(クルマ等の交通機関)の手配など、色々な苦労があることを教えていただき、大変参考になりました。

一方で、最近、AI・IoTに加えて、AR(拡張現実、現実の画像の上に、バーチャルな画像を重ねて表示)やVR(仮想現実、コンピューターグラフィックスを使って3D画像を表示)も、従来のエンターテイメント分野(ゲーム)以外にも色々な分野での応用が始まっていますね。

企業がARをビジネスで活用する方法について、
AR専門のメディアである、GET ARがコンパクトにまとめていたので、
全体を俯瞰する参考になるかと思います。
http://getar.jp/how-business-use-ar/

(引用は「」でくくります。 改行は筆者挿入、以下同様)

「 1. ARをビジネスへ応用
2. ARを使って遠隔地にいる人と会議
3. ARトレーニング
4. ARを使って設備の修理
5. ARで商品をアピール
6. ARで美術館・博物館をガイド
7. ARマップ
8.ARオフィススペース」

私は、視察旅行をARで代替出来ないかとネットで見てみましたが、
観光旅行と異なり、現地のビジネスを視察するというのは、TVやWeb会議で代用されているのか、そのものズバリのサービスは今の所見つけられませんでした。

もしご存知の方がいらっしゃったら、是非ご教示いただければ、大変幸いに存じます。

 

● 視察旅行の目的、意義

海外の現地企業に行って、その企業の活動を見たり、ディスカッションするという、視察旅行は、事業提携先を見つける、現地の市場としての動向を実際に見ることで肌感覚で把握するなど、複数の目的があるかと思います。

その幾つかは、既存のTV会議やARでも代替可能かと思いますが、
視察旅行をまるごと代替するには、

現地の企業や行政などビジネスに関係する人と実際に会うことによるネットワーク作り、あるいは相互理解の促進

という目的を、クリアすることが一番の課題ではないかと思います。
TV会議なども、実際に会ったことがある相手の場合と、リアルでは会ったことのない相手では、だいぶ勝手が違いますね。

 

● 視察旅行、現地での会議の準備・アフターフォローとしてのAR利用

おそらく、視察旅行や現地での会議全体の代替以前に、これらリアルで会う前の、予習(準備)と、会った後のフォロー(追加の質問や情報更新)などで、ARやVRの利用が始まる(あるいは既に始まっている)かと考えています。

これらのサービスは、現在視察旅行サービスを提供している企業だけでなく、
自社をアピールして事業提携先を探したい企業や、ベンチャーキャピタル・インキュベーターなどの中小・ベンチャーを支援する業界などでも導入が進むのではないかと予想しています。

 

● SNSの次(あるいは補完)の手段として、AR・VRを考える

現在、中小企業でもSNSの活用は進んでいますね。
おそらく、プロモーションや情報収集において、SNSにつづいてAR・VRを導入することは、むしろ現地に行くだけの要員、資金を用意しにくい中小企業の方が、効果が見込めるのではないかとも思います。

AI・IoTと同様、このような新技術の動きは早く、自社で動向を把握し、導入を検討することは難しいですね。

ですが、知的資産経営報告書自社の将来に向けた価値創造ストーリーを作るなかで、新技術の導入を項目に入れておけば、社内の情報アンテナも自然にそちらの方にも向いてきますので、マスメディアや取引先、同業者内からの情報も耳に入りやすくなるかと思います。

また、知的資産経営報告書などで、新技術に関心があることを社外関係者に周知することで、先方からも色々と話をしてくれる機会を増やせる効果も期待できます。

知的資産経営報告書に加えて、情報収集も含めて、商工会議所などの公的なサービスを利用するとともに、中小企業診断士、技術士などの専門家とも繋がりを持っておくことが、知的資産経営における関係資産の一つとしても今後重要性を増していくと考える次第です。

あなたは、AR、VRと自社の事業の関係をどのようにお考えでしょうか?

 

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