ラグビーのビッグデータ活用に考えるプロのデータの適用先拡大

【今日のポイント】

ICT活用先進国のアイルランドにおけるラグビー選手のケガの予防へのビッグデータ活用事例。

プロ選手のデータは、いわゆる「加速耐久試験」の視点からは、アマチュア選手にも活用できる可能性があるかと思います。

特殊な分野でのデータや知見を「加速試験」や「通常起こりにくい事象への対応」の視点から利用することは、自社や他者のデータ活用方法として検討をお勧めする次第です。

 

● W杯出場チームも活用 アイルランド企業のスポーツデータ分析がけが予防などに効果

2019/8/15の毎日新聞 に表記の記事が掲載されていました。

(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同様。)

グローバルにスポーツ選手向けのビッグデータ活用ビジネスを展開するキットマンラボ社。

GPSなども活用し、オンラインで国境を越えてデータを収集、分析してソリューションを提供する事が、スポーツ分野でも幅広く広がっている事を示しています。

 

自社のデーターの入り口とともに出口(活用先)を広げる

 

プロ選手の運動負荷は大きく、また運動している時間も一般的に通常のスポーツマンよりは長いと考えられるので、プロ選手のデータは、アマチュアのスポーツマンにとっては、いわゆる「加速耐久試験」として利用できる可能性もあります。

また、試合数や練習の機会も多いため、「通常起こりにくい事象への対応」の事例として使える可能性もあるかと思います。

プロスポーツを対象とする特殊なデータを、他の市場においても幅広く使うヒントとして加速試験や特殊事例への対応などの考え方を導入してみることは一つの有望なヒントになるかかと思います。

同様に、
AI搭載のIoTシューズにみる「データーの入り口」の広がりと「出口」の関係』

でご紹介した、AI搭載のシューズから得られる運動・行動・移動などの情報や、

『サッカーのAI、ドローン活用にみる先行例の探し方のヒント』
でご紹介した、ドローンによる動画とその分析データなども、同じように、プロスポーツ選手とアマチュア選手の身体能力や練習量、必要とされるスキルなどの際をどを考慮しつつ、「加速試験」の視点から、アマチュアスポーツの育成に活用することも可能性があるかと思います。

上記のような、活用方法を考える際には、アイデア段階で特許など知的財産権を取っておくこと(構造資産の確保)も重要ですし、

他者との連携が必須となりますので、そのためのネットワークやコミュニティづくりにも取り組むこと(関係資産の構築と拡大)が必要となってきます。

知的資産経営報告書を作成する際にも、このように幅広に視野を広げて、必要な手を今から打つことを検討するよう意識することが大切かと考える次第です。

 

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