『テレビよりインターネット』にみるデバイスでコンテンツサービスを選ぶ流れ
【今日のポイント】
既にテレビ視聴時間よりも使用時間が上回ったインターネット。その理由の一端には、スマートフォンというデバイスが、TV受像機というデバイスよりもユーザーに好まれているという事情もあるかと思います。
コンテンツ重視の流れは変わらないものの、その中に、デバイスでコンテンツサービスを選ぶ流れも加わって、ユーザーの行動に影響を与えていくものと予想する次第です。
2016/6/21の1日5分ビジネス英語で表記のトピックスが掲載されていました。
このトピックスに出てくるレポート「インターネットトレンドレポート」は以下の記事にも見るように、デジタルビジネスの世界では非常に注目されているレポートですね。
『医療のデジタル化が加速–M・ミーカー氏の2019年インターネットトレンドに見る』
2019/6/14のCNET Japanの記事。
●ユーザーインターフェースでコンテンツサービスを選ぶ流れ
今回の記事からは、ユーザーのサービス選好を、TV放送局vsストリーミングサービスやYouTubeなど、メディアの違いからみる視点に加えて、
「ユーザーインターフェースでコンテンツサービスを選ぶ流れ」が窺われるかと思います。
記事中で、TV視聴に取って代わりつつあるとされているメディアの殆どは、パソコンやスマートフォンから利用されているものとなっています。
一方、少し前の記事になりますが、
2016/07/27電通のサイト「電通報」の『イギリスのテレビ放送サービスの展開に見るメディアトレンド」』では、
英国は高画質ではなく多チャンネル化の方向ということに加えて、
画像を見るデバイスとしてスマホやPCだけでなく、TV受像機も他チャンネル化と高画質化により、無料ネット配信の利用デバイスとしてよく利用されていると伝えています。
このように、以前のゲーム機が提供できるコンテンツ(ゲーム)によってデバイス間競争に影響を受けたような、
「あるコンテンツが見たいから、あるいはあるコンテンツサービスを使いたいからデバイスを選ぶという流れ」は今後も残っていく一方で、
「ユーザーが利用するインターフェースデバイスによって、逆に利用されるコンテンツサービスが選ばれる流れ」も見えているのではないかと考えています。
そこでは、コンテンツ提供側は、ユーザーインターフェースに合わせてコンテンツを提供するだけでなく、それぞれのインターフェースの使い方(時間、場所、使う際の状況など)にも合わせて提供方法や課金方法を変えていくことが求められていくものと予想されます。
そして、このような流れは他分野でもいずれ起きてくる可能性がありますので、インターネット上のコンテンツサービスの動きを先行事例として、自社の競争環境の今後を予想する上でも活用することをお勧めする次第です。
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